コンサートの有料生配信がスタートするなど、ジャニーズJr.界隈がすごい勢いで変貌しているが、関西Jr.にも大きな変革の波が押し寄せてきている。
関西をプッシュする理由
「ランキング上位のメンバーが多いなにわ男子を軸に、次に続くのが、次世代の中高生メンバー5人で結成された『Lil(リトル)かんさい』。個性派の多いなにわよりも、統一感あるフレッシュさがウリですね。
さらに、関ジャニ∞の横山裕と大倉忠義が、一部、関西Jr.のプロデュースをしていますが、横山のプロデュース公演に出演することが発表された、6人組の新ユニット『Aぇ!group』が誕生したばかり。ここには、なにわ男子の藤原丈一郎・大橋和也と同じユニットで活動していたメンバーが複数、所属しています」
と、ある芸能記者は言う。
「『Aぇ!group』は、かつて永瀬廉や西畑が所属した『Aぇ少年』を彷彿させます。このグループがあったことで、『東京B少年(現・美 少年)』のネーミングができたと言われていますが、この『Aぇ』というネーミングをジャニーさんまたは横山くんが気に入っているのか、リサイクルしたような形ですね」(同)
そしてなにわ男子は、結成後にいきなりアイドル誌の表紙を飾ったり、ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で、4回にわたって密着取材が放送されるなど、快進撃が続く。『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)や『うたコン』(NHK総合)、『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)など、地上波の人気番組にも続々出演し、人気の関東Jr.を凌駕(りょうが)するほどの勢いである。前出の記者は言う。
「ジャニーズWESTがデビューする1年ほど前から、“いま一番キテるのは関西Jr.”と、あちこちで言われていたことを思い出しました。当時はWESTの次世代にあたる平野紫耀や永瀬廉の人気が急上昇していたので彼らをデビューさせ、Jr.内で世代交代をはかるという意味合いもあったとも言われています」
現在の関西Jr.の猛プッシュには、何か理由はあるのだろうか。
「嵐も2020年には活動休止ですし、20歳前後の人気者がキンプリ1強になってしまうと、ゆくゆくジャニーズは弱体化してしまいます。関西Jr.の育成については、関ジャニの横山・大倉を前面に出してアピールしていることからも、次世代の関ジャニ的な存在として育てたいはず。
山下智久もJr.のプロデュースを行うという話も出ていますし、タッキーだけでなく、有名タレントが育成していく流れを作り出していき、結果的にジャニーさんの好む対抗して切磋琢磨(せっさたくま)していく姿になっていくのではないでしょうか」
関西の勢いに負けず、関東Jr.も発奮し、活性化していくことが未来のジャニーズにつながるはず。
<取材・文/渋谷恭太郎>