撮影セットもシンプル。予想外?“朝礼体操”
自殺した女子生徒の死に加担した“犯人”は、3年A組の同級生と思われたが、女子生徒を陥れる動画に、人気教師が関与していたことが明らかに。
その一方で、黒幕の存在も浮上─。
「今後は犯人が誰か、を超越した展開になっていきます。注目していただきたいのは、そもそも、なぜ一颯はこんなことをしたのかという点。彼はなぜ戦おうとしているのか、本当の敵は何なのか? 最終話には真相、一颯の思い、メッセージが詰まっています」
撮影セットは主に教室、美術室、美術準備室、生徒たちが密談をするトイレの4つとシンプル。
「数10平方メートル程度の空間で、一颯や生徒たちはいろんな表現をしています。撮影では、スタジオの前室と現場の切り替えを意識しています。緊迫したシーンの前は、ピリッとした空気を作るため、僕も怖い顔で立っていますが、生徒役のみんなからも、これから世に伝えるものを作るんだという思いが充満しているのを肌で感じることができます。そして、誰よりも切り替えを意識しているのが菅田さんで、彼に引っ張られているのも大きいです。
一体感というか、同じ目的に向かっていく強い意志があり、撮影前から“いいシーンになるな”と確信できます」
予想外の展開は、物語だけではない。教師や生徒たちによるダンス“朝礼体操”を、アメリカの人気歌手、オースティン・マホーンが踊る動画を自身のツイッターにアップするなど人気を呼んでいる。
「全然、狙ってなかったんです。台本作りをしていたとき、冒頭で妙な体操が繰り広げられるのはどうかという話になったんです。“めちゃめちゃキレキレ”なダンスという武藤さんの提案が面白かったので、1話と2話に描いてもらったら、あまりの反響に驚きました」
この先も見られるかもしれないので要チェック!
「“伝える作品”に加えて本作は、これまでのドラマ作りの概念を壊すような挑戦もしていますので、若い方たちにドラマやモノづくりに興味を持っていただけたら。それ以外の方にも真剣に物事に向き合っている一颯や生徒たちの姿に何かを感じていただけたら、うれしいです」