リアルな結婚相談所と違い、人と対面せず手続きができるネット型の結婚相談所。『ロータリーマリッジ倶楽部』の所在地は「東京都中央区銀座」までは記載されているが、

「入り口はネットでもいいのかもしれませんが、運営している会社が本当に存在しているのか、実績などを確認する情報収集が必要です。会社の住所が銀座とか地名で終わっているようなところは怪しいですね」(前出・西田教授)

 吉田容疑者の居住地である東京・三田のマンションは、「郵便受けに名前を出している人もほとんどいません。すれ違えば会釈する程度で、それが誰なのかはわかりません」(住人)という建物。名古屋の関連先とみられる団体の女性を訪ねたが、取材拒否だった。

 同倶楽部は《ワンランク上の上質な出会い》《中高年のハイクラス婚活》と打ち出しているが、会員のプロフィールは非公開のため本当にハイクラスかどうか確認しようがない。

HPにはなぜか映画『エマニエル夫人』の動画も…
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 会員を検索してから出会うのではなく、相談所のスタッフが仲人となり、初対面の相手同士を引き合わせるお見合い形式をとっていると宣伝していた。

 若い世代はネットの危険性をある程度知っているが、50代、60代ともなると、ネット教育を受けないままパソコンやスマホに触れた世代。

「ネットリテラシー(ネットを活用できる能力)を知らない世代が狙われるという点も今回の事件は指摘できます。ひとりで死ぬのは寂しいという気持ちは誰にだってあります。高齢であってもパートナーとして異性を探します。働いていてお金も持っているため支払い能力はありますが、ネットなど手軽なものほど危険性が高いと思ってください」と前出・西田教授。

 安易な出会いには要注意だ。