美しい夕景シーンと、こじれ母娘にも注目
撮影現場では出演者は仲がよく、みんな犬好き。撮影の合間には順子の愛犬・とろろ(オールド・イングリッシュ・シープドッグ)に癒されているそう。
「バレンタインデーには、“はじこい”らしく、深田さんからチョコレートの贈り物がありました。現場の雰囲気を盛り上げて、和ませてくれるのは中村さん。いじられ役の流星君も、永山さんも楽しそうに、この先の展開などを話したりしています」
第8話(3月5日放送)では順子と山下、雅志と順子のライバルから一転、匡平の東大受験の強力なサポーターになる牧瀬(高梨臨)がそれぞれデートをする。そして、ドラマのオリジナル版として山下の苦渋の決断が描かれる。
「終盤に、眺めのいい場所で夕日を望むシーンがあるんですが、撮影当日は、晴れたり曇ったりの不安定な天気でした。日が暮れてしまうと心配していたら、奇跡的に晴れて美しいシーンを撮ることができました。
また、順子と母(檀ふみ)との確執も、母娘関係のこじれたふたりが、どう歩み寄り、修復していくのかまで描いていますので、こちらにも注目していただければと思います」
受験の奮闘を四季折々で描くため、真冬に春夏のシーンを撮影するなど、苦労も多かったそうだが、気になる結末はハッピーエンド? それとも……。最後の最後まで目が離せない展開に期待したい。
“たまり場”ゴリさんの店誕生秘話
順子や美和(安達祐実)がちょいちょい食事に行くお好み焼き屋の『ハングリージャングル』はドラマオリジナルで、店長のゴリさん役を皆川猿時が演じている。
「本作にはたくさんのキャラクターが出てくるけれど、全員集合できる場所がなかったので、みんなのおなじみの場所として作りました。ここでは物語のおさらいや、ほっこりする場面が繰り広げられます」(有賀P)
店の名物が“ゴリラ焼き”や“アマゾンからの手紙”などネーミングに遊び心が満載だが、こんな背景もあった!
「店長役を皆川さんが引き受けてくださったところから、皆川さんをイメージして店名や内装などディテールにこだわって制作しています」(同)