テレビを見ていて「ふと気になったこと」や「ずっと疑問に思っていたこと」ってありませんか──? そんな“視聴者のナゼ”に『世界の果てまでイッテQ!』など人気番組を多数担当する放送作家・鮫肌文殊がお答えします!
「バラエティ番組が好きで、いつも笑わせてもらっています。そんな楽しい番組のコンテンツはどのように作られているのか、企画会議がどのように行われているのか、とても気になります」 (20代・男性)
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どうも、放送作家の鮫肌文殊です。今回から始まりました新連載『テレビ なんで! なんで!?』
この『週刊女性PRIME』読者の皆さんからいただいたテレビに関する素朴なギモンに、日々テレビの最前線で番組を作っている現役テレビマンとして自らの体験など交えながらお答え。現場からの声を真摯(しんし)に伝えていきたいと思います。
さて記念すべき連載第1回目のご質問。これは我々放送作家に対してよくある質問ぶっちぎりの第1位といっても過言ではない。
「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!!」とはいにしえの大ヒットドラマ『踊る大捜査線』の名台詞ですが、バラエティの場合は逆。すべては会議室から始まります。
会議に出席しているメンツは番組プロデューサー、担当ディレクター、AD、そしてわれわれ放送作家という布陣が基本。ここにタレントが参加することはまずない。
バラエティ番組の場合、番組作りのきっかけはいたってシンプル。われわれ放送作家が提出する企画案を元に、みんなでブレスト。
「この企画、もっと別の要素足したら?」
「逆にシンプルにした方がわかりやすくない?」
「いっそドッキリ形式にしてみる?」
などなど元のアイデアを様々な角度からブラッシュアップ。テレビ局や制作会社の会議室に集まったそのメンツで「今度何やるか?」を決めます。