よくしゃべる女性は好き
竹内も「超かわいい」と絶賛する作品の中のふさふさのピカチュウ。そのかわいらしい姿とは裏腹に中身はおっさんで、人間の言葉を話す。もし、日ごろは言葉を交わしてコミュニケーションをとることができない存在と話ができるとしたら?
「実家で飼っている犬(ミニチュアシュナウザーのフレアちゃん)と会話できたら楽しいですよね。でも、思ってもみない性格だったりして(笑)」
以前から「犬に好かれる」と公言しているが、その理由がわかるかも。
「まったく想像もしていなかった理由かもしれないですよね(笑)。なんで好かれるのか考えたことはないですが、匂いですかね? 犬って嗅覚がすぐれているじゃないですか、だから僕から犬に好まれる匂いがするのかな? もしかしたら、かわいい顔して近づいていったら、おやつをくれる存在だと思われているのかもしれません(笑)」
映画で竹内が吹き替えを担当したティムは、新米記者のルーシーと出会うことで成長していく。
「グイグイいくルーシーと、“大丈夫?”と少し様子をみながら進んでいくティムの関係性がすごく面白いんです。お互いに足りない部分や、長けているところを補いながらある事件を解決していく。僕自身、ルーシーのようによくしゃべる女性って好きですね。あまり話をしてくれない方って、どう思っているかわからないときがあるので。僕も話すほうなので、お互いに楽しく会話ができるのは、仲間としてもいいですよね」
もうひとつ今作で描かれているのが父と息子、“親子の絆”。
「僕自身は、父親と何かした記憶があまりなくて。ただ、忙しい父だったんですが、大切なタイミングでは一緒に過ごしてくれたように思います。だから、圧倒的に世話をしてくれた母親よりも、父の印象のほうが強い。いいとこ取りしている印象です(笑)」
父親とはよく一緒に食事に行き、いろいろな話をするという。
「父だけじゃなくて、母も食事に誘っていますよ。成人してから機会が増えたかもしれません。ただ、母は都内にあまり出たがらないので、必然とフットワークの軽い父と食事に行くことが多くなって。今回の作品は家族もすごく興味津々で、僕が参加したことをとても喜んでくれています」
将来、自分はどんな父親になりそう?
「僕の仕事は土日がないことが多いので、計算して子どもと過ごす時間を作りたいですね。男の子は、あんまり関与せずに、ポイントを押さえて“いいとこ取り”をしたいです(笑)。女の子はかわいくて、ちょっとワガママに育てちゃうかもしれない。好きなものを買ってあげてたりして。ブランドのお店に行くと、たまに子ども服を見かけるんです。うれしいのは親のほうかもしれませんが、女の子なら買ってあげちゃうかもしれません(笑)」