「優しかったけど、しつけには厳しかったです。家の中で遊びながら、物を大切にすることや片づける習慣などを自然に教えてくれたっていう感じかな。例えば、小さなころから家族の靴を磨いたり、食器を洗ったり。クローゼットの服をコーディネートしたり、片づけたり。
おままごとではなく、本物に触ることで生活の基本や暮らしの楽しさを自然と学んでいったというか。そう、でも高いお皿を割ったこともあって。そんな経験も優しく見守ってくれていましたね」
数子先生は、かおりさんがいくつになっても、そっと生きる道しるべを教えてくれる、かけがえのない存在なのでしょう。
結婚21年目、夫婦円満の秘訣
2018年からはいよいよ、かおりさんもひとりで活動を開始。新しくスタートさせた講演会「Kaorism」も大好評。カオリ+イズムを組み合わせたタイトルの講演会は、『六星占術を通して、子育てで悩むママや仕事で頑張っているパパ、そして家族を大事にしたい人たちを応援したい』という思いが込められているそうです。
「占いというと、恋愛がテーマになることが多いけど、親子や家族にも関心を持ってもらえたらと思ってます。人間関係はすべての運気の要。そのいちばん身近で大切にしたいのが、家族ではないでしょうか。夫婦間、親子、きょうだいなど、星人の性質やそれぞれの運気を知ることで、気持ちのいい家族のかたちが見えてくるはずです」
『家族は生きるパワーの源』と話すかおりさん。絆を深めると、人生はより豊かで満たされたものになると教えてくれました。
かおりさん自身は、数子先生のすすめもあって、19歳のときに結婚しました。
「家族の根は早く持つことで、幹が太く育ち、子孫繁栄という大きな実をたわわにつけることもできると言われて。そのときは、早いかなと思いましたが、今になると家族がいたことで自分が大きく成長できたなって」
結婚も今年で21年目。その秘訣を聞いてみると……。
「長く一緒にいると、なんでも当たり前になってしまうでしょう? でも夫婦はもともと他人からのスタート。常に相手に謙虚でありたいし、感謝の気持ちを忘れずにいたいなと思ってます。
『言わなくても、やらなくても、わかるでしょ』となると、それがすれ違いのもと。家族だから許してくれるというのは甘えかなと思います。距離が近いとついその大切さを見失ってしまうけど、いちばん大事な場所だからこそ、言葉や行動で誠意を尽くしたいですね」