ご縁をどんどん遠ざけていく人とは?
先日、仲人が集まる会合に出かけたら、ある仲人さんが、困惑した顔で言いました。
「入会して1か月活動した41歳の女性から、『申し込みをかけてくるのは会いたくない人ばかり。会いたい人に申し込みをかけても受けてもらえない。これじゃあ、登録損ですよね。入会のときに仲人紹介の見合いがあるとおっしゃっていましたが、どなたか、ご紹介いただけませんか?』と言われたんです。でも、正直この女性を、ほかのお仲人さんの会員さんに推薦できないなと思ってしまって」
側で話を聞いていた仲人さんが同調するように言いました。
「以前ウチにもいましたよ。申し込みをかけても受けてもらえないのは、自分に魅力がないということに気づいていないのね。そういう人に限って、スイッチが入ると突然キレ出すの」
私が知る限り、この2人の仲人さんはご自身の会員をいつもとても大切にしている方たちです。仕事とは割り切らずに親身になってお世話をしているから、たくさんの成婚も毎年、出しています。
会員のお世話をする仲人たちは、良縁を運ぶカギを握っているのです。そんな人たちに、“この女性には、誰も紹介できない”と思われていたら、良縁は遠のいていくばかりです。
ケチはお金が貯まっても、ご縁は呼べない
先日、女性会員の真澄さん(38歳、仮名)と、ほかの相談所の男性、里山さん(44歳、仮名)のお見合いが成立しました。「場所を女性側で決めてください」と言われたので、私がいくつか席の予約ができるカフェを当たったのですが、どこもすでに予約が埋まっていました。
ただ一か所、ケーキセットを頼めば予約のできるカフェがあったので、そこを予約してお知らせしました。
すると、仲人さんからこんなご連絡がきました。
「申し訳ありません。〇〇ホテルのラウンジカフェに、彼が早く出向いてお席を確保するようなので、予約していただいたカフェではなく、こちらでのお見合いにさせてください。予約していただいたお店は私がキャンセルします。本当にお金に細かくて嫌になっちゃう」
ケーキセットを頼むと、そのぶん料金が上がります。お見合いのお茶代は男性持ちですから、予約なんか取らなくても自分が早く行って席を確保すれば、数百円のケーキ代が浮くと思ったようです。
さらに、お仲人さんは、こんなことを言いました。
「先日、北海道の女性とお見合いを組んだんですよ。そのときにも、『土日、どちらでも構いませんが、午後の早い時間にしてください。泊まることになったらホテル代もかかるので』って言うんですよ。とにかく無駄なお金は、一銭も使わないの。こういう男性って、貯金は持っているんでしょうけど、女性にはモテないですよね」
彼に合う年齢の女性がいたとしても、「この男性はケチだから、推薦できない」と仲人に思われてしまっては、良縁を逃しますよね。