身近な人への小さな気遣いが良縁を呼ぶ
先日、ひどい風邪をひいてしまいました。
女性会員のお見合いの立ち会いに行くと、私のガラガラ声を聞いた彼女が、「あ、風邪をひいたんですね。そんな中、お立ち会いありがとうございます。お大事になさってください」と優しい言葉をかけてきました。
彼女はその日、午後からもお見合いがあったのですが、午前中のお見合いを終えると、「体調すぐれなかったら、午後の立ち会いはいらっしゃらなくても大丈夫ですよ」と、私の健康状態を気遣うメールを入れてきました。
彼女だけでなく、ほかの会員のお見合い立ち会いもあったのでその旨を告げ、「大丈夫、うかがいますよ」と返信し、時間になったのでホテルのラウンジに出向きました。
すると、間もなく彼女やってきて、私にのど飴を手渡してくれました。
「今、移動の途中に駅の売店で買ってきました。早く風邪を治してくださいね」
この気遣いに、心がポッと温まりました。
彼女だけでなく、旅行に行った会員から地元名産品のお土産をいただいたり、東京駅の近くのホテルでお見合いをした会員から、「このカステラが好きで、東京駅にくるとよく買うんです」といただいたり、スイーツ男子でお菓子作りが好きな会員男性から、手作りのマドレーヌをいただいたりしたことも……。
こうした人たちは、なにも仲人の私だけに優しいのでなく、自分に関わっているすべての人たちに、こうした優しさをさりげなく振る舞っているのだと思います。
人に優しい方は、人の喜ぶ顔を見るのが好き。また、喜ばせていただいた人はそれを覚えていて、その優しさには優しさでお返しをしますよね。
知り合いの仲人さんから、「今度ウチに新しく入った会員がいるんだけれど、誰かいい人いない?」と聞かれれば、「ウチにね、人柄がものすごくいい会員がいるわよ」と、真っ先に推薦するでしょう。
良きご縁を引き寄せられる法則は、優しさや気遣いを惜しみになく周りに与えることなのですよ。
鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/