役への思いとヒゲのこだわり

 昨年、俳優人生20年目を迎えた。主演でもそれ以外でも、役者としての存在感は抜群だ。

「当時はこんなに長く続くとは思ってなくて、本当に運よくここまでやってこれたんです。僕はいわゆるバイプレーヤーというものにとても惹かれる。主演もうれしいですが、脇役はひとクセもふたクセもあって面白い。個性が強いのが好きです。1本1本、しっかりやっていきたい。忙しくやっていくのではなく、ちゃんとひとつひとつの役に向き合ってやっていけたらと思います」

■ヒゲの“意味”

役によって伸ばしたり、剃ったりと変えていて、『柴公園』ではすべて剃っています。あと、口ヒゲ、あごヒゲもなんとなく使い分けていて、あごヒゲだと比較的若い人、口ヒゲだとおっさんのイメージ(笑)。すぐに生えてくるものではないので、うまく調整してやっています」

■プライベートでは1児のパパ

「休みの日は映画を見に行ったりすることもありますが、子どもがまだ3歳と小さいので一緒に遊んだりしています。男の子で、本当に可愛いんですよ。(頬を緩ませ)ちょっと親バカになってると思います(笑)」

映画『柴公園』
6月14日(金)より全国公開
 とある街の公園に、それぞれ柴犬を連れてやってくるあたるパパ(渋川清彦)、じっちゃんパパ(大西信満)、さちこパパ(ドロンズ石本)。3人のおっさんがベンチに座って繰り広げる“壮大な無駄話”。人気連続ドラマが、まさかの映画化!

PROFILE
●しぶかわ・きよひこ●1974年生まれ。KEE名義でモデルとして活動後、’98年に映画『ポルノスター』で役者デビュー。多くの映像作品に出演し、関係者からは“今もっとも起用したい俳優のひとり”との声も。映画『酔うと化け物になる父がつらい』ほか、今後も出演作が多数控える