掃除とギョウザの意外な共通点!

───手アカどころか、若干、割れてもいます……。本を読んで驚いたのは、傘を使うたびに洗っているということなんですが。

 雨は酸性なので乾かすだけでは折り目に黒い線が入ったり、骨がさびる原因になるんです。使った傘は毎回浴室でボディソープで洗って酸を洗い流し、直射日光のあたらない風通しのよいところでしっかり乾かして防水スプレーをかけます。傘袋も裏返してたまには洗いましょう。傘立てに挿す場合、マイクロファイバー製のクロスを敷いておくと湿気防止にいいですよ。

───マイクロファイバー製のクロスは、たしかになにかと便利ですよね。

 速乾性がありますから、洗濯後もサッと乾いて便利。梅雨時のお掃除にはうってつけですね。皿やグラスを拭いたり、しょうゆさしの下に敷いて液だれしないようにしたり、観葉植物の葉っぱについたホコリを拭いたり、家じゅうマルチに使えます。

 掃除はね、「水気も汚れもすぐに仕留める」のがコツなんですよ。ほうっておくと、こびりついて洗剤に頼らないといけなくなりますから。

 ちなみに私は食材専用のマイクロファイバー製クロスも用意。わが家で作るギョウザはニラをまるごと一把使うんですが、吸水性が高いので水切りがしっかりできて重宝なんですよ。「中華料理は水切り命、少しでも水気が残ったらおいしくない」というのが父の教えでした。

───掃除とギョウザの具。「水気を残さない」が共通ポイントだった……。

 日々の生活に役立つお話、ありがとうございました。

『“世界一"のカリスマ清掃員が教える 掃除は「ついで」にやりなさい!』(主婦と生活社)
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『“世界一"のカリスマ清掃員が教える 掃除は「クロス」を使って上手にサボりなさい! 』
(主婦と生活社)​新津春子=著
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PROFILE
●にいつ・はるこ●日本空港テクノ株式会社 ハウスクリーニング事業部(兼務)環境管理部環境マイスター。1970年、中国残留日本人孤児2世として中国・瀋陽に生まれ、17歳で渡日。以後、30年以上清掃の仕事に従事する。「“世界一”のカリスマ清掃員が教える 掃除は“ついで”にやりなさい!」「“世界一”のカリスマ清掃員が教える 掃除は「クロス」を使って上手にサボりなさい! 」(ともに主婦と生活社)ほか、著書多数。