前出・市職員は、
「2年ほど前から、高橋さん親子に関わっています。収入はお父さんの年金とシルバー人材センターで月4~6日働いた給料しかなく、息子さんが仕事に就いていない経済的な不安を訴え、相談していました。いずれ(息子への)就労支援を、と考えていましたが、まだ途中の段階でした」
亡くなった父親はシルバー人材センターに登録し、広報紙(市報)の配布を今年3月までやっていたが、それ以降は稼働していない。
「お父さんが登録して、それを息子さんが手伝っていたと聞きました」
と自治体関係者。同じ公営アパートに住む男性は、
「広報紙の入った段ボールを片づけている(容疑者の)姿を6月8日に見かけたのが最後だと思う」
と振り返る一方、親子仲について、
「口ゲンカはしていましたね。内容はよくわかりませんけど、玄関前でしょっちゅう親子で言い争いをしている声が聞こえてきました」
と言及した。
約1か月前に容疑者と話したという女性住人に話が聞けた。
『仮面女子』ファン
「自治会費の支払いについてお手紙を投函しました。それで息子さんが2か月分持って来てくれて、そのとき初めてちゃんと顔を見ました。私は20年近く住んでいますが、ほとんど見かけたことがないんです」
さらに容疑者の印象について、次のように続ける。
「ひきこもっている印象はまったくなくて、“父はいるんですけど、外には出ないんですよ。なので僕が支払いに来ました”って言っていました。コミュニケーションはちゃんととれていましたけどね」