アラサーだからこその魅力を爆発
来年30歳の三浦は、初の父親役に挑戦している。
「実際にお子さんのいる俳優さんにではなく、初めて娘に出会ったことで父性が芽生えていく感情を演じていただきたいと思いました。
春馬さんには“追い込まれるところを見たいし、そこからどうやって這い上がっていくのかも見たい。徐々に父親になっていく父性愛の表現も見たい。リアルな感情を表現していただけますか”と、お願いしました。
春馬さんは、以前から舞台などでも活躍し、素晴らしい俳優さんだと思っていますが、今作では“30歳目前の三浦春馬の魅力を爆発させる”という気持ちも込めています」(岡光P、以下同)
誠実な好青年役のイメージがある三浦だが、今作の結城に笑顔はない。
鋭い眼差し、逃げ続け、追いつめられる迫真の演技、ほぼスタントなしのアクションに加え、主題歌も担当。まさに、三浦の魅力が“爆発”している。
「逃亡中の結城が夢うつつの状況で、はなの幻を見るシーンがたびたび登場しますが、ここだけは結城の表情が若干和らぐ、癒しのシーンになっています」
ヒロインで検事の楓役は、原作より若いイメージにして芳根京子が演じる。
「等身大で演じてくださいとオファーしましたが、新人検事らしい猪突猛進さに加え、芳根さんご自身の内に秘めた意志の強さが表れ、大人の魅力のある女性になっています。
すみれ役の比嘉さんは、これまで培われた女性としての芯の強さ、女性にも嫌われない魅力を持った女優さんです。今後、結城と婚約者の有馬(三浦貴大)との間で心が揺れ動く役柄なので母でありながら、女性としての強さがある方がいいと思ってお願いしました」