「撮影で大変なのは、観客のリアクションを撮るためのプレー。ラグビー観戦したことのないエキストラがリアクションをしやすいよう、同じプレーを何回もやります。
(選手の)僕たちは映らないけれど、適当なプレーに“やったー!”とは盛り上がれないので、本気モードでやります。OKが出るころにはヘロヘロで、言葉も出ないくらい。
その状態で、僕らを撮影するグラウンドのシーンがスタート。でも、みんなラグビーをカッコよく見せたいという気持ちが強いので、そこからさらにギアを上げて本番に臨みます。
骨の1本や2本、折れてもいい
これまで、いろんな役を演じてきましたが、身体を張るという意味では今作がマックス。大変だけど嫌という気持ちはなく、むしろ骨の1本や2本、折れてもいい。気絶するくらい思いっきりやりたいと意気込んでやっています」
高橋はじめアストロズのメンバーは、ラグビー経験者を中心にオーディションで選ばれた強者ぞろい。元日本代表選手や社会人チームでプレーした選手で構成され、福澤監督もラガーマンだったので、迫力ある試合風景は見どころだ。
高橋は、中学3年から大学4年まで、ラグビーに青春を捧げてきた。
「ラグビーは仲間との距離が近く、強い絆で結ばれますが、命を落とす危険性もあるスポーツなんです。
役者の道を志したのは、渡辺謙さんの『ラストサムライ』を見たのがきっかけ。デビュー以来14年間、いつか役者としてラグビーを題材にした作品に巡りあえたらと思っていたので、これ以上ない喜びです」