チャゲアスは『解散』ではない

 ある芸能ジャーナリストが言う。

ASKAさんが一方的に『脱退』をした形になったことで、CHAGE and ASKAは『解散』という扱いにはなっていない状態です。もともとASKAさんは解散または脱退をしたかったようなのですが、Chageさんは存続を求め、長い間、活動休止の状態でそれぞれのソロ活動を行ってきました。

 ASKAさんが薬物で逮捕されたときも、チャゲアスを守り続けてきた形にもなります。Chageさんにとっては、ASKAさんの歌唱力あっての自分たちの楽曲だという思いは強くあったようですね。しかし、40周年という大きな区切りで、いよいよASKAさんが決意し、Chageさんもついにそれを受け入れたという形ですね」

『SAY YES』や『YAH YAH YAH』など、チャゲアスの数々の名曲は、ASKAの手によるものが多い。今後、それぞれのソロ活動によって、それらの曲を聴くことはできるのだろうか。

「メインボーカルもASKAさんでしたから、ASKAさんのソロコンサートなどで、おひとりで歌うような機会は十分ありそうです。Chageさんが今後どうされるかですよね」(前出・芸能ジャーナリスト)

 チャゲアスは「解散」したわけではなく、ASKAが脱退した状態という現状。そこで、Chageが、ASKAに代わる新ボーカリストを迎え、新生CHAGE and ASKAを誕生させる可能性もなくはないと、ある音楽雑誌の記者は語る。

「オメガトライブやJ-WALKなど、メインボーカルを新たに迎えた例は珍しくありません。海外でも、ヴァン・ヘイレンやシカゴなど、いくつも例があります。そのような形で、Chageさんが“2代目ASKA”を迎えるという仰天プランも考えられなくはないです。

 しかし、ブログの文面や過去の発言などからも、Chageさんは、ASKAさんと2人であることにいちばん強いこだわりを持っているようです。ソロ名義のヒット曲『ふたりの愛ランド』を、先日もテレビ番組で島谷ひとみさんとデュエットされていましたし、ソロ曲に関しては別なのでしょうが、チャゲアスの過去の名曲の数々を、ほかの人と歌うという選択はあまりないような気がします」

「2代目CHAGE and ASKA」や、「CHAGE and ◯◯」という新グループ誕生の可能性は、さすがに低そうだ。

<取材・文/渋谷恭太郎>