お待ちかねの試飲タイム

 ここ群馬工場では、カルピスやカルピスウォーターのほか、『三ツ矢サイダー』、『バヤリース』などのおなじみの製品を、1日に計約300万本を生産。年間で約3000万箱を出荷する、まさにアサヒ飲料の“大動脈”ともいうべき工場なのだ。

 工場見学を終えると、ミュージアム内の試飲ルーム「カルピスラボ」にて待ちに待った味覚体験! 3種類のカルピスを、ミネラルウォーターや炭酸水で“割って”好みの味を作ろう。記者は、お手製“カルピスソーダ”に挑戦するも、勢いよくかき混ぜてしまい、泡立ち、吹きこぼれてしまった。さすがはアサヒの高刺激炭酸水『ウィルキンソン』。ゆっくり混ぜよう。

 ちなみにおすすめのカルピス“黄金比率”は「原液1:水4」の5倍希釈。さらに岸上社長によると「“おいしくなあれ、おいしくなあれ”とかき混ぜると、とってもおいしくなる」のだとか。

 100年にわたって愛され、また、これからも愛され続けるであろう“国民的飲料”の秘密が、ここミュージアムでわかったような気がした。

100年前に発売された「カルピス」

 カルシウムの「カル」と、サンスクリット語で“最上の味”を意味する「サルピス」を組み合わせて名づけられた「カルピス」。「おいしくて身体にいいものを作って、人々を健康にしたい」という創業者・三島海雲の考えから、パッケージには健康美の象徴として「ミロのヴィーナス」が描かれたという

1919年に発売された、化粧箱つきの初代カルピス
1919年に発売された、化粧箱つきの初代カルピス
【写真】お好みのカルピスが味わえる、五感にピースな見学体験

工場見学「カルピス」みらいのミュージアム

ミュージアム横には巨大な貯酸乳タンクが並ぶ 撮影/渡邉智裕
ミュージアム横には巨大な貯酸乳タンクが並ぶ 撮影/渡邉智裕

群馬県館林市大新田町166
料金/無料。所要時間90分、1日3回の開催
10:00~、13:00~、15:00~
事前予約制 TEl:0276-74-8593(9:00~17:00)https://www.asahiinryo.co.jp/factory/gunma休業日/年末年始、指定休日(要確認)