世界的な人気を誇る漫画の『NARUTO-ナルト-』が'15年から'17年に舞台化され、世界各地で旋風を巻き起こした。この秋、'17年に上演された続編の『ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~』が約2年半ぶりに再演される。主人公のうずまきナルト役は初演から演じている松岡広大さんが続投。今作への思いは深い。

ナルトと一緒に僕も成長している

「10代で初めて座長を経験させてもらった作品ですし、テクニックもスキルもまだないなかでやっていたので余裕がなくて、座長としてどう振る舞ったらいいのかもわからなかったので、いろいろ苦しかったですね。『ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」』は僕の“10代の苦しい”の集大成であり大きい財産です。酸いも甘いも経験させてもらいました。

 でも、何年もかけてひとつの役を自分自身の成長と一緒に演じさせてもらえるのは貴重な経験だと思っています。始めたときは17歳で今は22歳なので、芝居感も台本の読み方も全部変わってきていますから、ナルトと一緒に僕も成長しているという感覚はありますね

『NARUTO-ナルト-』は、体内に九尾の妖狐を封印された落ちこぼれ忍者・うずまきナルトが里1番の忍である火影を目指し、仲間とともに試練を乗り越え成長していく物語。うずまきナルトとの距離感は近いという。

「いつも片隅にいます。思い出せばすぐに降りてくるというか。僕はナルトのように明るくはないですけど、稽古や修業を怠らないとかそういう物事に対してまじめで一生懸命なところは共通していると思いますし、キャラクター的にも自分と近い存在です」