「詐欺師と検事の辛辣な社会風刺。そして、ふたりのスイッチ(切り替え)。その中で、芽生えるのは恋なのか、同情なのか愛情なのか友情なのかわからないファンタスティックな関係。スピーディーな展開、何よりも僕が出演しているドラマ。これが魅力だと思います!」

 作品の見どころを語ってくれたチャン・グンソク(32)。現在、兵役中の彼の入隊前最後の主演ドラマ『スイッチ ~君と世界を変える~』では、ノリのいい天才詐欺師・ドチャンと品行方正な検事・ジュンスの一人二役を演じている。

僕自身の中に、どちらの姿もある

 ある組織の事件を追っていたジュンスは事故に遭い意識不明に。彼の容体を隠すため、女性検事のハラは見た目がそっくりな詐欺師のドチャンを見つけだし、事件解決の協力を申し出る。

「ジュンスが、限られた瞬間に限られた感情表現をする人物だとすれば、ドチャンは真っ白なキャンバスの上で僕がどう描いていくかによって、純粋にも自由奔放にも見える役柄。僕自身の中には、どちらの姿もあると思います

 もしかしたら、ジュンスの部分を知らない方もいらっしゃるかもしれないですね。ドチャンのように自分の感情を自由にストレートに表現しているのはご存じかもしれませんが

 演じながら、それぞれのキャラクターにハマっていったと言う。特にドチャンは、

ゼロの状態から、いろんなキャラクターに化けられる(変装できる)のがすごく楽しくて幸せでした。カツラをかぶってギタリストになったり、医師を演じたときは医学用語や処方箋を調べたりもしました。

 アクションシーンも、カッコよく攻撃するものではなく、すばしっこく逃げるアクションだったんです。そういうところが、いままでのドラマとは違った点だと思います」