「生活が厳しいので夫のお小遣いを減らします!」
「感情的に訴えても、男性に共感を得られることは少なく、夫婦仲が冷え込むだけ。ケンカのストレスで妻→ランチや買い物、夫→飲み歩く、など余計な出費を増やすことも?
家計の立て直しには、妻が得意な日々の節約と、夫が得意な節約の仕組みづくり(通信費などの見直し)の両視点が大切。普段から話し合い、協力できる体制が家計を豊かに!」
×「お互いが勝手に散財するようになるかも」
「安心と時間の節約に♪ なじみのかかりつけ医がいます」
「大きな病院に紹介状もなくいきなり行くと初診料5000円以上が上乗せされることをお忘れなく(救急車で運ばれるなどの場合は対象外)。
そもそも、交通費もかかるような遠い大病院より、近くで親身に話を聞いてくれる地域のかかりつけのお医者さんのほうが精神的にも金銭的にも安心。また、薬代は同じ処方箋でも調剤薬局によって“調剤技術料”が異なり、料金差が出る場合あり」
○「大病院は初診料だけで5000円もかかる」
「“103万円の壁”を超えないようセーブして働いています」
「所得税が発生する103万円の壁、社会保険料が発生する106万円の壁(501人以上の従業員がいる会社の社会保険に加入する際のハードル)、&130万円の壁を超えないように調整する※」か、「超える場合、税金や保険料(国民年金保険料、国民健康保険料)の支払いを考慮して160万円以上稼ぐ」。
この2つのポイントを押さえ、働き方に合わせて検討しましょう。後者の場合、所得税・住民税の支払い義務と、夫の社会保険の扶養からはずれて(※2) 国民健康保険料や国民年金の支払いが生じるが、たとえそれらを引いても“103万円の壁”に抑えることと比較すると、手取りは10万円以上増える!」
※ 配偶者の会社や、自営業者の扶養認定規定基準など、扶養手当が103万円を超えたらなくなるという場合があるので、最初にそちらも要確認。
※2 2018年から夫の給与所得が1120万円以下の場合、妻の年収が150万円でも配偶者控除を受けられ、超えた後も段階的に控除が削減される配偶者特別控除が開始。
×「働ける人は“壁”を気にせず稼いだほうが」
「将来が不安なので、個人年金やiDeCoで資金を貯めます」
個人年金は生命保険の一種だが、大きく分けると「(1)従来型」「(2)変額型」となり、(1)はいま加入しても運用利回りが低すぎ、②は投資信託などの商品で運用され、うまくいけば増えるが、そうでなければ手数料で目減りする可能性が高い。
「iDeCo」や「つみたてNISA」も同様に、貯金ではなく投資であるということを理解して。投資にはしっかりした知識がなければ手を出さないのが鉄則!」
×「投資よりローンなどの借金返済や貯蓄へ」
「iDeCo(イデコ)」自営業者にとって節税効果がメリットだが、60歳まで引き出せないデメリットが大。専業主婦にとっては所得控除の効果がなく、投資なので増えずとも手数料がかかる。
「つみたてNISA」利益にかかる約20%の税金が非課税(上限あり)で、期間が20年と長い、いつでも換金できるのがメリット。元本割れのおそれも。金融商品が限定されるなどNISAより自由度が低い。
(取材・文/河端直子 イラスト/芳乃ゆうり)
難しい経済の仕組みを日常生活に即して解説する“家計経済のパイオニア”としてテレビ、雑誌等多方面で活躍。
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