私は熱しやすくて冷めにくい

 そんな今回のエッセイで印象的だったことを伺うと、

やっぱりEXILE一族にハマったことですね。怒濤(どとう)のハマりぶりがすごいなーって」と笑顔になる三浦さん。

「芸能人でも漫画でも、私はいつも突然ハマるんですよ。だって恋っていうのは、急に落ちるもんじゃないですか!

 だんだんハマるタイプの方もいらっしゃいますよね、と水を向けると……。

「やってみて、ああこれ自分に向いてるわぁ、みたいな……ああなるほどね、でもそういうパターンもあるって今までまったく考えたこともないです。尿切れが悪いみたいな、そんなの私は好かんです!(笑) 

 しかも私は熱しやすくて冷めにくい、いちばん始末に負えないタイプで、わりと長く、しかもずっと好きなんですよ。だから熱したものがどんどん増えていって、鈴なり。もう大変なんです!

 本書には三浦さんが愛するさまざまなことが詰まっていて、ひとつひとつのエピソードを読むと、誰になんと言われようと好きなものは好きと言えることが大事で、無理して人に合わせる必要はなく、このくらいゆるく考えていいし、少々はみ出したっていいじゃないと物事をポジティブに考えられるようになります

私、人と違うことはあまり気にならないんですよ。だって違うのが当たり前だから

 でも確かに、以前はこういうエッセイを書いても、『本当くだらないな』くらいの感じで、ゆるく受け流してもらえたんですけど、最近は『このいい加減さとだらしなさは許しがたい!』みたいな感じで怒っちゃう人の率が若干上がった感じがしますね……。

 それはみなさん、自分にすごく厳しいからじゃないですか。自分に厳しいってことは、他人にも厳しいってことですよね? はみ出すのをやめよう、やめようと思っているときに、はみ出してる人のことを見てしまうと、『私はこんなにはみ出さないようにしているのに、なんでお前ははみ出してるんだ!』という怒りが湧いて、それで怒っちゃうんじゃないでしょうか。

 まあ私が本当にいい加減だから、お怒りっていうのもわかるんですけど……気になるところって、人によって違いますからね、いいんですよ、ゆるくて(笑)