老後のために、毎月いくら貯めればいい?
モデルケースではなく、わが家に必要な老後資金を知りたい! 一体、毎月いくら貯めればいいの?
山崎さんによると、老後資金を算出するには、“今、資産がどれくらいあるか”“毎月いくら、いつまで稼ぐか”“年金はいくらもらえるか”“老後は今の生活費の何割で暮らすか”“何歳まで生きるか”などの数字が必要だという。
「年金額は、日本年金機構のサイト『ねんきんネット』や、誕生月に届く『ねんきん定期便』でわかります。年金事務所に問い合わせることもできますよ」
とは年金博士の北村さん。そして、老後資金になるものとして忘れがちなのが退職金だという。
「会社によって退職金は0円〜数千万円と大きく異なります。いくらもらえる予定なのか会社の総務などに確認し、資産にプラスして考えるといいでしょう」(北村さん)
これらの数字をもとに、老後の必要額を計算する方法は、写真ページの【図1】のとおり。もしくは、スマホやパソコンで“人生設計の基本公式”と検索。
「サイト上で年金額や老後年数など、6項目を入力するだけで、自動計算してくれます。必要な貯金額はもちろん、現役時代を過ごすベストな金額、老後を暮らす金額もわかりますよ」(山崎さん、以下同)
ちなみに、手取りの5割を貯める……なんて無茶な数字が出てきたら?
「条件を変えながら、再計算してみましょう。例えば、65歳まで働く予定だったのを70歳までにのばす。または子どもの大学進学費用は老後資金にまわし、子どもには奨学金を借りてもらうなど。再計算を重ねることで、おのずと今後の暮らし方が見えてきます」
山崎さんは、ざっくりとした目安として、
「会社員や公務員なら手取りの2割、自営業者なら3割は貯蓄や運用にまわすべきだと思いますね」