明日はお刺身が食べたい
容体が急変した日の前日にはマツタケごはんと茶碗蒸しを食べ「明日はお刺身が食べたい」とリクエスト。亡くなる約2時間前まで看護師に「変わったことはないわ」と話していたという。
闘病生活のさなか、今年7月に上梓されたフォトエッセイ『まあまあふうふう。』(主婦と生活社刊)のあとがきではこう綴っている。
《これまで本当にいろいろな方が、たくさんの方が、「私のことをかわいがってくださったなぁ」と思います。「神様にお礼を言いたいなぁ」と思うくらい。
(中略)うれしいこと楽しいことはたくさんありました。大変なこと、つらいことやしんどいことも、まぁ、それなりにあったのかもしれません。それもこれもみんな一緒にして、「幸せだったなぁ」と思います》
多くの作品を通して、私たちにたくさんの幸せを届けてくださった八千草さん。ありがとうございました──。