「オンニ(姉さん)が、あなたの分まで頑張って生きるから」
親友だった元f(x)のソルリさん(享年25)が、今年10月14日に亡くなった翌日、号泣しながらインスタグラムのライブ放送でこう約束したク・ハラさん(享年28)。
「みなさん、私は大丈夫です」とファンへ語りかけた、そのわずか1か月半後。11月24日の夜、ハラさんはソウルの自宅で死亡した状態で発見された。自殺と見られている。
取材現場で見せていた姿
2010年、日本でデビューシングル『ミスター』を発表し、K-POPブームを巻き起こした5人組ガールズグループのKARA(カラ)。安室奈美恵似のルックスをしたハラさんは、日本人受けがバツグンで、大きな人気を集めた。
「メンバーの中でもひときわ華奢(きゃしゃ)で、人形のような可愛らしさだった。テレビではひょうきんな一面を見せていたが、取材現場でのハラさんは静かな感じ。小さな声で誠実に答えてくれていた姿が印象的だった」(当時、KARAを取材したライター)
2011年の東日本大震災の際には、被災者支援のために個人のお金から1億ウォン(当時のレートで約720万円)という大金を寄付。ハラさんの行為に感謝の声が寄せられた。
KARAはその後、NHK紅白歌合戦に出場を果たし、東京ドーム単独公演も行うなど、日本の音楽シーンの頂点まで上りつめた。しかし、待遇への不満などから次々とメンバーが脱退し、2016年にはハラさんを含む残留していたメンバーも、所属事務所との専属契約が終了。事実上の解散状態となる。
ソロとなったハラさんは、ヨン様ことペ・ヨンジュンが大株主を務める『キーイースト』との契約を結び、活躍が期待されていた。
「キーイーストは人気俳優が多数所属する大手事務所。女優業でやっていくのかと思いきや、ウェブドラマに1本出ただけ。その後、事務所を移籍したが、それ以降も韓国では目立った活動がなかった」(韓国の芸能関係者)
騒がせた“リベンジポルノ”事件
そんな彼女にスポットライトが再び当たったのは、皮肉にも仕事ではなくスキャンダル。2018年9月、当時交際していたカリスマ美容師の男性から暴力容疑で訴えられたのだ。その一方で、ハラさんはこの男性から、2人の性行為を録画した動画を流出させると脅迫されたと訴え、法廷でドロ沼の攻防戦が展開。
“リベンジポルノ”というその刺激的な内容から、ハラさんの動向は格好のゴシップニュースのターゲットとなり、ネットではハラさんへの誹謗中傷が飛び交った。
そんな騒動の最中だった2019年1月、ハラさんは事務所との契約が終了。無所属状態になってしまう。