隠されたシリアスなメッセージ
「妹のアナは、クリストフという彼氏がいて、いずれ家庭を持つであろう女性として描かれています。一方で、エルサは自分のルーツを探る冒険に出て、自分自身と向き合う女性として描かれている。相変わらず“おひとりさま”ですが、それを自分自身で選んでいるんです。
お互いを認め合っていて、型にはまらない生き方を肯定しあうという部分が、これからの生き方にも非常に合っていて、共感を呼んでいるのだと思います」(中村さん)
“女性の生き方の多様性”や“過去の清算”“自分のルーツ”など、シリアスなテーマが多くちりばめられた『アナ雪2』。大人の心に刺さるとはいえ、重く感じさせないのは、ポップなキャラクターたちの活躍のおかげだ。
「前作に引き続き登場する雪だるまのオラフですが、彼の些細なひと言に旅のヒントが隠されていたりと、重要な役どころを担っています。スケールが大きいテーマでも、ディズニーらしいユニークなキャラクターが旅のヒントを語ってくれることで、重くなりすぎない効果がありますよね」(中村さん)
“ありのまま”で、自分らしく生きる彼女たちに、あなたもきっと勇気をもらえる──。