理想の夫婦は祖父母
婚活を始めても、あくまでマイペースを崩さない浅見さん。その性格ゆえ、最初のデートで遅刻してきた相手にお説教をしてしまう大失態も。
「例えば趣味じゃないモテ服を着たりとか、自分を曲げてまで相手に合わせたいと思わない(笑)。とはいえ、相手に直接ダメ出しをしてしまったことは本当に反省しています。人と接するときはいいところを見つけるように心がけていますが、好きという感情はなかなか芽生えない。人を好きになるって難しいですね」
ん? それは人によりけりでは? ここで浅見さんの過去の恋愛について伺うと、人生で一目惚れの経験もなく、自分から告白した経験も皆無。恋愛に関してはかなり奥手の様子。
「若いころ、いざお付き合いしても相手からお別れされることがほとんどでした。恋愛がトラウマだった時期もあったので、慎重になってしまいがち。でも、婚活を通じて恋愛経験値は多少なりともアップしてきたと思うので、これからが本番です!」
んー、ポジティブ! それでも成就しないのはなぜなのだろうか?
「なぜですかね(笑)。でも焦らず自分のペースで婚活を続けていけば、いつかきっと良縁に恵まれるはず。特に子どもを望んでいるわけではないので、もはや婚活と終活を一緒にやってる感じですね」
そんな彼女が理想としている夫婦は、子どものころに同居していた祖父母。祖母の最期が近づいたとき、自分も弱りながらも徹夜で寄り添い、しっかりと看取った祖父を見て、夫婦が見えない絆で結ばれていたことを強く感じたのだそう。そんな理想の夫婦像を頭に描いて、浅見さんの婚活の旅はまだまだ続く……。
浅見悦子さん ◎女性向けウェブサイト『OTONA SALONE』編集長。自身の婚活奮闘記を毎週更新し、著書『40代ご無沙汰女子の、ざんねんな婚活』(小学館)を刊行。現在、婚活コラムニストとしても活躍中。趣味はネコ動画観賞。