新婚生活が始まって3か月後には、自分が早く帰宅したときには先に夕食をすませてお風呂に入って寝室へ、洋介さんが先に帰宅していたときには、手早く夕食を作り、会話もなくさっさと食べて、別行動。

 ひとつ屋根の下で暮らしていながらも、なるべく一緒にいる時間を少なくするようになっていったそうです。

 あるとき、実家の母親が足を骨折をして、入院することに。その様子を見に帰省し、2泊3日の実家暮らしをしたときに心身ともにのびのびして、食事もおいしく、晴れやかな気持ちになったといいます。

「自宅に帰らないといけない日の朝、気持ちがグッタリして、布団から起き上がることができなかった。“やっと結婚できたのだから”と、結婚生活にしがみついていたけれど、身体は正直でした」

 精神的に限界にきていると感じ、自宅に戻ったあと、洋介さんに離婚を切り出しました。彼は、青天の霹靂。いきなりの離婚話に納得しなかったそうですが、1か月話し合って、離婚が成立したそうです。

「再婚する相手は、プラス思考の人がいいです。そのほうが同じ時間を過ごしても楽しいはずですから」

 小百合さんは、しみじみと言いました。

結果がうまくいかないと、人のせいにする

 正造さん(37歳、仮名)は、裕美さん(35歳、仮名)と真剣交際に入って3か月になり、そろそろ結婚するかどうかを決める時期にさしかかっていました。しかし、正造さんから、「悩んだのですが、交際は終了にしようと思います」という連絡が入りました。

 交際終了を決断した理由は、こうでした。

「裕美さんは、何に対しても自分では決めない人なんです。『どこに食事に行こうか?』と聞くと、僕の行きたいところでいいと言う。テーマパークに一緒に遊びに行っても、自分から“何をしたい”“何のアトラクションに乗りたい”というのがなくて、僕の計画したことに乗っかってついてくるだけ。最初は、こっちがやりたいようにやれるし、女性側に振りまわされることがないから、楽だなと思っていたんです。でも、途中からその考えも変わってきました」

 というのも相手に従って、それがうまくいかなかったり、面白くなかったりすると、それを相手のせいにしてしまうからだというのです。