徳光 でも、同級生から「お前の親父(おやじ)の番組つまんねえな」「あの番組が終わったのはお前の親父のせいだ」なんて言われるのもしょっちゅうでしたね。二世ならではの悩みかもしれません。
学生時代はいろいろありましたが、都心から離れた(神奈川県)茅ヶ崎市に住むと決めてくれた親父には感謝してます。東京の一等地に家があったら、僕は確実にドラッグをやっていたでしょうから(笑)。海がある茅ヶ崎という環境が、僕をおおらかに育ててくれました。
原田 茅ヶ崎は雰囲気がすごくカジュアルですよね。実は、子どもが成人したら、妻と僕で茅ヶ崎に住もうという計画を立てているんですよ。
徳光 それはうれしい! 僕もいずれは茅ヶ崎に戻るつもりなので、ぜひ、ご近所付き合いしましょう(笑)。
「原田、アウト」の真相とは……
徳光 場も温まったところで、蒸し返すようで申し訳ないんですけど……。
原田 どうぞどうぞ!
徳光 文春に撮られた原田さんが家に帰ったとき、奥さんが「原田、アウト〜!」と言ったというエピソードを聞きまして。
原田 ええ、本当に「アウト」って言ったんですよ……。
徳光 本当なんだ! いやあ、僕は中学時代、可憐なAちゃん(原田の妻)しか知らないので、そんな男前なことを言うんだ、と驚きました。
原田 はい。僕もアウトされながら、彼女のセンスに脱帽しました。
徳光 その「アウト」は別離のアウトではなくて、撮られたことへのアウトですよね?
原田 そうですね……。
徳光 「アウト」のエピソードを聞いて、ご夫婦の関係にとても憧れました。
原田 妻は本当にカッコいい女なんです! 昔は「俺が守らなきゃ」と思っていたのですが、子どもを産んでから、本来、彼女が持っている芯の強さが前面に出るようになりましたね。
徳光 奥さんとはどうやって出会ったんですか?
原田 22歳のときにドラマの撮影で一緒になって、10年間の交際を経て結婚しました。緑山スタジオでの撮影後、彼女が住む茅ヶ崎の実家に電車でこっそり帰った日もありましたね。
徳光 純愛じゃないですか!
原田 いや、僕は品行方正なタイプではないので、交際中もいろいろあったんです(笑)。でも、それをすべてわかったうえで、そばにいてくれた女性です。その年月があったからこそ「原田、アウト」が自然に出たのかもしれません。