ベテランキャストと演技バトル!
豪華な出演者が顔をそろえる今作。平太の上司役に内野聖陽と中村獅童、平太に大きな影響を与える談合を仕切るフィクサー役に柴田恭兵など、ベテランの実力派俳優と神木との熱い演技バトルも見どころだ。
「本当に尊敬している共演者の方々で圧倒されています。本番になるといい緊張感があって尾形常務役の内野さんは“僕が越えられない壁”として心を折れさせる存在でいてくださるので、本当にありがたいです。
柴田さんとは子どものころに1度、共演させていただいたことがあって、そのときの動画を見ながら懐かしいお話をさせていただきました。柴田さん演じる三橋さんと平太の関係性は人生の師匠と弟子のような側面もあって。年齢は祖父と孫のように離れているんですけど、平太の本音を優しく聞いてくれて諭してくれる。柴田さんが、僕がセリフを言いやすいようにそういう雰囲気を作ってくださるので本当にすごい方だなと思います」
平太の恋人は現在、ドラマや映画に引っ張りだこの女優・土屋太鳳が演じる。神木いわく、これまでの役者人生で“数少ない彼女役”については、
「太鳳ちゃんとは、映画『るろうに剣心』で共演していて気心が知れていますし、とても自然な感じで演じさせてもらっています。大学時代からの付き合いで落ち着いた雰囲気のふたりの関係性が、最初からストレスなく出せたかなと思います」
今年デビュー25周年の節目を迎える神木。仕事は順調で迷いはないようだが、ひとつ“葛藤”があるという。
「最近、“結婚って、いつすればいいんだろう?”って、思い始めて(笑)。やっぱりクラスメートが結婚すると考えますよね。結婚願望はあります! 役者の仕事は、毎回新しい現場で自分の居場所を探さなければいけないんですよ。それで居場所を作ったと思ったらオールアップで、また次の現場で作るというその繰り返し。だから“本当の自分がいていいんだって、認められる場所ってどこだろう?”って思ってしまうことがあります。
ひとつの形として、例えば結婚して奥さんがいて帰る場所ができて、“お帰り!”って言ってくれる。そうすると“ここは帰ってきていいんだ。自分がここにいていいんだ”って思える気がするし、そういう場所を持てたらすごく素敵だなって思うんですよね」