さらに、一連の疫病と荒療治は、市民の心に暗い影を落としているようだ。
「私も常にコロナに感染する不安はぬぐえず、毎日ニュースを見たりして、自分が感染しない方法を模索している状態です」
許可証と覚悟。この2つを持ち合わせていないと、武漢では散歩にも出られない状態なのだ。
日本へ力強いメッセージ
しかし、ロックダウンはやむをえない措置だったとエンさんは考えている。
「日本の法律では、都市を強制的に封鎖することは難しいことのようですが、武漢での封鎖は、正しい決定だったと思います。
この政策はウイルス感染の拡大を徹底的に抑制して、市民の健康と安全を保ちました。武漢市は約1000万人以上の人口ですが、感染人数は約5万人にとどめることができました」
最後に、こんな力強いメッセージを寄せてくれた。
「日本のみなさんは、これから大型連休があるそうですが、1か月間は家にとどまってください。出かけてはダメです。
人との交流をとにかく避けてください!
まずは辛抱して、感染拡大が下火になり、新薬が開発されたら、またすぐに元の生活に戻れると思います。遊びに行くのはそれからでも遅くないはずです」
世界に脅威を与え続けるウイルスを克服しつつある都市の住人の言葉だけに、聞くべき価値はある。