鈴木奈々

 週刊女性では人気企画『嫌いな女ランキング』を今年も開催し、1450人の回答を得た。その中で見事3位にランクインしたのは、タレントの鈴木奈々(31)だ。本人に心境を突撃インタビューしてみると……。

でも私、前より静かですよね!?

 嫌いな女ランキング、堂々の第3位。おめでとうございます! と花束を渡すと、

「マジで面白い(笑)。マジでありがとうございます。イェイ! でもこれ、喜んでいいの?」

 ランキングのヤラセを疑う鈴木に、載せきれなかった全データを公開すると、

「ガチ? ガチなんだ! すっごいリアル……。でもアッコさん、ピン子さんという大御所ふたりの次が私って、すごくないですか?」

 鈴木に寄せられた声は、“うるさい”が圧倒的。さらには“下品” “常識がない”“同じ言葉を繰り返してウザイ”など。

「自分としてはショックですよ。お母さんもショックを受けています。でも、昨年2位になったとき、千原ジュニアさんからは、“アッコさんが1位で、お前が2位ってことは、実質お前が1位や!”ってイジられました(笑)。とにかく、なぜか周りの芸能人から、すごく褒められるんですよ!

 芸人からは“よくやった”の嵐。さらに超大物芸能人からも激励メールが。

「“嫌いなタレントとはいえ、有名でなければその土俵にも上がれません。無理せずそのままの魅力で頑張ってください”って。めちゃめちゃ感動しました!」

 業界受けは◎ ただ、鈴木自身は今年のトップ10入りはないと予想していた。

「私、エゴサーチをすっごいするんですよ。みなさんの意見をちゃんと聞くように、けっこう勉強してるんですよ。私、前より静かになった気がしません!?」

 ちょっと何言ってるかわかりませんが……。

「だって、2回言わないように頑張ってるんですよ!?」

 そもそも、なぜ同じ言葉を繰り返すのかと尋ねると、

「“ちゃんと言えてるかな?”という不安があって。癖で、わざとやってるんじゃないんです。ただ、テレビに出始めのころ、芸人さんから“2回同じこと言ったら、倍の尺で使われる。お前すごいよな”と言われ、“ナルホド”と思った部分は正直、あります(笑)」

 褒められるとうれしい。喜ばれるとうれしい。そんな純粋な気持ちが、鈴木を突き動かしている。

「1回、スタジオでコケてパンツが見えたとき、爆笑が起きたんですよ。スタッフさんも“面白い”って言ってくれて。味をしめていろんな番組で何度もやったら、嫌われました(笑)。アハハハハ」

 茨城の工場に勤務する夫に“やめて”と止められたことは1度もない。バラエティー番組で奮闘する鈴木を見て、3・11東日本大震災以降、失った笑顔を取り戻した少女もいる。全力で身体を張る鈴木の姿に笑ってしまい、自殺を思いとどまった男性もいる。

こんな私でも人の役に立てたんだと思うと、本当にやってきてよかったなと思います。だから全然、身体を張ることが恥ずかしくないんです。鼻フックしたり、パンストかぶったり、全身タイツ着てローションまみれになったり。ただ、お母さんには怒られますけど(笑)」

 身体を張って、元気と勇気を与えるタレントになりたい。高校中退などで迷惑をかけた両親に孝行したい。願いはその2つだと目を輝かせる。

「4位の田中みな実さん、10位の広瀬すずちゃん、15位の石原さとみさんは、嫌いだけじゃなく、好きのランキングにも入ってますよね? これが理想。本当の人気者だなって思います。実は私、下着の広告モデルを務めさせていただいているんですが、ジムに通いながらのバストアップに成功してるんです! 今後は女性に憧れられるような存在になれたらいいな。そして、次回は好き・嫌い両方のランキングに入りたいです!」

(取材・文/安川ヤスコ)


鈴木奈々(すずき・なな ◎1988年7月9日生まれ。ギャル雑誌『Popteen』のモデルをへて、タレントに。『田村淳の訊きたい放題!』(TOKYO-MX)ほか、バラエティー番組を中心に活躍中