新型コロナウイルスの影響で、時短勤務、自宅待機などとなり収入がダウン。にもかかわらず、休校、在宅勤務などで家族が自宅で過ごす時間が増え、食費や水道光熱費はアップ。すでに家計不安の波が押し寄せているなか、節約アドバイザーの丸山晴美さんは、さらに“長期戦の覚悟を!”と警鐘を鳴らす。

「現在、営業を自粛しているところで働いている人の多くは、夏のボーナスが絶望的。さらに冬のボーナスも危ない。住宅ローンなどのボーナス払いはもちろん、ボーナスで月々の生活費を補填し(ほてん)ている家庭は、相当厳しくなると思います。デフォルト(債務不履行)を起こす家庭も出てくるのでは……」

おすすめ食材はもやし、豆腐、鶏むね肉など

 今ある資産を目減りさせないために、早急に“家計の大胆なリストラ”を敢行する必要があるという。

「ひと月にかかる固定費を最低限になるまで減らすべき。今まで家計の見直し対象にならなかったものまで、削れるものは“今すぐ”削ること。まだ大丈夫……と悩んでいると、家計の破産を食い止められなくなります。賃貸住宅の場合は、家賃が安い家へ引っ越すことを考えてもよいくらいです」

 さらに、日々のコツコツした節約も同時進行が必須。現在、人が集まるリスクを減らすためスーパーなどでは食品や日用品のセールが少なくなっている。そのため家計への圧迫は厳しさを増している。

食品はもやし、豆腐、鶏むね肉、キノコ類、卵、乾物などの価格は安定しているので、これらを取り入れつつ、旬の野菜で献立を考えるのがおすすめです。一方、実はアパレルのネットショップは狙い目。実店舗が休業をしている場合、ネットショップが頼みの綱となるので、セール価格からさらに値引きというショップもありますよ!」

 さらに飲食店やスーパーなどが実施する割引などのおトクを活用して、コロナ不況を前向きに乗りきることも大切。日々の買い物に、写真ページのカレンダーを利用してみて!

【コロナ不況を乗り越えるPOINT】
1.固定費の大胆なリストラ
 通信費、保険料などはもちろん、定期購入や月・年会費がかかるもの、習い事費用など今までは見直しの対象にならなかった固定費まで見直し。「ひと月にかかるお金が最低限になるまで、今すぐ削減すべき」(丸山さん、以下同)

2.クレジット決済は慎重に
 在宅時間が増えることでネットでの購入が増えがちだが、「今後、収入がどのくらい減るか不透明な中、1~2か月先のクレジット決済の引き落とし分が払えなくなる可能性も。本当に必要か考えてから決済しましょう」

3.買いだめはせず冷静な買い物を
「“○○が品薄!”と聞いたら、慌てて買いだめに走るというのは、ダメ。本当に必要な人が買えなくなるだけでなく、結局は商品の値上がりにもつながります。巡りめぐって、損をすることになりますよ!」

4.不用品を売ってお金にする
 外出自粛時の運動不足には、大掃除がおすすめ。「大掃除で出た不用品をフリマアプリやネットオークションで売ってお金にすれば、家計の足しにもなって、一石二鳥。収入減を少しでもカバーしましょう!」

【丸山さん的お買い物術】
・お気に入りのお店の会員になり限定クーポンをゲット!
 アプリ会員やLINEの友だち登録で限定クーポンを賢く入手。「私も『ドン・キホーテ』のマジカ会員になって、スマホでクーポンを取得。必要なものを安く買っています!」

・業務用スーパーで必須食材をおトクに購入!
「肉や牛乳など生活に欠かせない食材は、業務用スーパーがおすすめ。量が多いお肉などは、小分け、味つけをして冷凍します」丸山さんのお気に入りは『肉のハナマサ』。

・「Kyash Card」で買い物のたびにおトクに!
 キャッシュレスの支払い方法はあまたあるが「Kyash Visaカードの『KyashCard』がおすすめ。買い物ごとの1%ポイント還元に加え、カードにチャージする際にもらえるクレジットカードのポイントで※二重におトク!」
※クレジットカードによってはポイント付与されない場合があります。

〜新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、施設によって営業時間の変更や休業の可能性があるのでご了承ください。外出自粛要請の出ているエリアでは、不要不急のおでかけはお控えください〜

(取材・文/河端直子)


《PROFILE》
丸山晴美さん ◎節約アドバイザー。“楽しい節約”をモットーに、身の回りの節約術をテレビや雑誌などメディアで紹介。ファイナンシャルプランナーとして、お金の管理・運用のアドバイスも手がける。近著に『驚くほど貯まる!ポイ活カードケース』(宝島社)