「リハーサル中は出演者全員がフェイスシールド着用で行っていたのが印象的でした。また交通整理の担当者を含めて、スタッフは全員マスク姿。ヘアメイクさんも出演者に触れたあとは毎回アルコール消毒する徹底ぶりでした」(目撃した飲食店スタッフ)
感染防止のためとはいえ、キャストも戸惑いは隠しきれないようだ。『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)で主演を務める木村拓哉もインスタグラムで、フェイスシールド姿の写真とともに、
《これが当たり前!! そう自分に言い聞かせて、作業しています……》
と投稿。新しい撮影様式に苦戦している様子がうかがえる。
SNSにも気を張る時代
慣れないのは、出演者だけでなくスタッフも同じ。彼らはキャスト以上に頭を抱えているようで、
「ガイドラインにも記されているように、今はSNSで情報が拡散する時代。撮影で使用したロケ先でクラスターが発生したとなると、大問題に発展します。そのため極力、局内や局が持っているスタジオで撮影をするように言われているのですが……。セットで撮影するのも限界があるのに、ロケ場所が確保できないため、みんな頭を抱えています」(ドラマ制作スタッフ)
例えば、これまでなら実在するカフェなどで行っていた食事のシーンは、セットを作ったり局の食堂などで対応しているという。
「換気の観点から密室になるセットは基本禁止になるなど、撮影できるアングルも限られてきます。年内はこのガイドラインに沿っての撮影になる見込みのため、“この場所、ほかの作品でも見たな……”ということが増えるかもしれません(苦笑)」(キー局ディレクター)