「夫婦はお互いの意思を尊重することが大事」
そして見事、1回目で当選。本人もやりがいを感じ始めていたというが、不倫報道で政治家人生を終えることに。
「政治家に未練はありましたが、報道後に会社を立ち上げて、新たな道を歩み始めました。しかし、売り込みに行っても門前払いだったのはつらかったですね。同時期に、清原和博さんが覚せい剤取締法違反で逮捕されたのですが、ワイドショーでは僕の報道のほうに時間を割く番組もあって(笑)。犯罪を犯した人以上に叩かれるのか……と落ち込みましたね」
それでも頑張り続けられたのは、家族の存在が大きかったと笑顔で語る。
「不倫報道直後から、妻は僕のことを見捨てずに支えてくれました。そして子どもが生まれ、しっかり育てなくてはいけないと父親の自覚が芽生えたのも大きかったです」
現在は経営コンサルタントのほか、テレビ番組でコメンテーターとして活動しているが、子どもとの時間を大事にするため、最近“主夫宣言”をした。6月17日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)でも、その様子が取り上げられた。
「息子が小学校に上がるまで2年しかないし、それまでは子ども中心の生活を送ろうかなって。うちは妻も働いていますから。ただ仕事を完全に辞めるわけではなく、子育てを優先する“兼業主夫”。男性でも仕事と両立しながら育児ができるということを伝えていけたらと思っています」
今春、長男が幼稚園に入園。自宅へ帰ってくる午後2時までの間に、仕事を行うスタイルだという。
「外部の方と会うのは昼過ぎまでにして、息子が帰宅した後は、よほどの急用以外は電話などのテレワークで対応しています。議員辞職後、無職になって会社を立ち上げたときに柔軟な対応ができるように働き方を変えました。そんなスタイルを理解してくれているクライアントには感謝しかないし、そのおかげで主夫生活が送れています」
また、息子とのスキンシップを行うため、定期的に親子2人旅も始めた。
「コロナによる外出自粛期間中はできませんでしたが、今年から月1回、妻抜きで息子と2人旅に行っています。多感なこの時期に多くの経験をさせて、感性を刺激してあげたいんですよね。普段は育児に忙しい妻も、その期間にマッサージなどに行ってリフレッシュもできるし、いいことずくめ。全国のパパさんにまねしてもらいたいですね」
最後に夫婦円満の秘訣を聞いたところ、自身の経験をもとにこう答えてくれた。
「夫婦というのはどちらかが上ということではなく、お互いの意思を尊重しながら、相手にきちんと向き合うのが大事だなと、騒動後に身をもって実感しました。今はまだ、男性が育児に参加しにくい社会。しっかりと参加できる制度を、国や企業が整えてくれたらいいのになと思います」