人生の景色が一変するほどのスキャンダルを起こしてから、約1年。全裸俳優・原田龍二は、今日も自らの過ちと向き合い続けている。
そして昨年、くしくも原田と同時期に“闇営業問題”で世間の耳目を集めたのがロンドンブーツ1号2号の田村亮、その人だ。同年代のふたりが反省をテーマに、この1年を振り返る──。
周りに騒がれると、本人は冷静でいられなくなっちゃう
原田 亮くん、お久しぶり!
田村 お久しぶりです! 今日は本当に楽しみにしてたんですよ。
原田 僕も楽しみにしてました。亮くんとは1歳違いで、プロレス好きという共通点があるから、また一緒に仕事ができてうれしいよ。ただ、この連載のテーマは“反省”なんだよね……。
田村 去年はお互いにいろいろありすぎましたからね……。本当にいろんな人に迷惑をかけてしまいました。
原田 僕はもともと、世間のニュースに興味がないんだけど、僕自身がその中心になってからは、もっと気にならなくなったかな。もう、この1年は自分自身と向き合い続けてるよ。
田村 わかります。今もいろいろなスキャンダルが出てるけど「騒がないであげて!」って思うようになりました。周りに騒がれると、本人は冷静でいられなくなっちゃうんですよね。
原田 そうだよね。亮くんは1月から仕事に復帰してるけど、謹慎中はどんなふうに過ごしていたの?
田村 謹慎直後の3か月間は、プライベートでは一切外に出ませんでした。当時、足の小指を骨折していたので、通院以外はずっと家にいましたね。家の周辺にはマスコミが張っていて、奥さんや子どもたちが「怪しい人がいる」と報告してくれて、その日は病院にも行かなかった。もし僕が私用で外に出て週刊誌に撮られたら、迷惑をかけた人たちはイラッとするやろなと思うと、外出する気になれませんでしたね。
原田 徹底してるね。
田村 でも、家族にはすごく気を遣わせてしまったと思います。本当にずっと家にいたから、息子2人はしんどかったんやないかな。親として子どもにどう接したらいいかもわからなくなっちゃいました。例えば、「勉強しろ」って叱るにしても「こんな俺が子どもを叱っていいのか……?」と、迷ってばかり。あのころは、ずーっと何かしら考えていたけど、あまり記憶がないんですよ。
原田 たしかに、僕も記憶があいまいな部分はあるな。ただ、まずはカミさんを安心させなきゃと思って、ふたりの時間を大切にしたかな。優しい言葉をかけ続けるのではなく、一緒に散歩に出たり、いろんな話をしたり……今では「あのときがいちばん思いやりがあった」なんて言われちゃってるんだけどね(笑)。
田村 すごいなあ。僕は自分のことでいっぱいいっぱいで奥さんを大事にできてなかったと思います。むしろ、奥さんに気を遣わせてしまった。
原田 いや、僕と亮くんでは犯したことの種類が違うから、対応も違うよ!