(編集部)――双子でひとくくりにされてしまうこともあって不本意だと思うのですが、そこで敢えてパーソナルな面について聞かせてください。お互いを見て、お互いがどんな人だと思われますか?
祥太「うーん、双子の関係って難しくて。例えば自分が気にくわないと感じる行動を一方がとったときに“いやお前そんなことやるなよ”、“そんなこと言ってんなよ”とか、そういうのってあったんですよ、お互いに昔はね。でもなんか、そこで喧嘩してっていうのも意味がないなって思って」
しげる「今は違うの?」
祥太「“もう好きにやったら?”“思うままにやったら?”って感じですね。慶太は、良い意味で我が強い、悪い意味でも我が強い。それはまあ良い意味ではあると思うんですけど、ちょっと間違えると悪い意味にも捉えられるよ、っていう」
しげる「長所と短所なんて紙一重だもんね!」
慶太「そうですね。やはりパーソナルな部分でいうと、祥太は自分に一番似た人間ですし」
祥太「それは感じるね」
慶太「似ているからこそ、少なくとも悪くは言いにくい(笑)」
祥太「僕だって悪くは言うつもりはないよ(笑)」
慶太「僕が祥太を一言で表すとしたら、“バイク好きのイケイケの兄ちゃん”って感じかな。あとはちょっと雑(笑)。僕は洋服とかはしっかりたたんでしまいたいタイプだけど、祥太はあまりそういうこと考えずにバンバン放り込む感じで(笑)」
祥太「でも仕事に関しては細かいんだよ」
慶太「そうなんだよね。繊細さの場所が違うっていうか」
(編集部)――お互いで、そういったところを指摘し合ったりするんですか?
慶太「“お前は黙ってろ”とか言っちゃうんですよね。余計なことやろうとしたときとか。お互い悪いところはキツめに言いあって。やっぱ、普通の仕事もしてて芸能界もやってる人間が一番近くにいるっていうのは、僕らがひねくれずに済んだ理由なのかもしれないですね。一番こう、ブレーキかけてくれるのが近くにいる。それはやっぱりちょっと大きいかもしれないです」
祥太「法律に触れなければ何をやっても良いんじゃないかとも思うんですが、まあまあ、あんまりひどかったらいうよ? そりゃ」
慶太「言うじゃん? 言ってくれる人がさ。売れてるときは、俺ら、“言ってくれないじゃん”って言うことではなかった。それはだからまあ双子で良かったのかもしれないですね」
祥太「かもね。しかも同じ仕事をさ、何とかしてるふたりでさ」
慶太「ある意味、自分がもうひとりいるという感覚」
祥太「やっぱ20代後半くらいからお互いちょっと気を遣うようになったりとか。昔よりかは“そうなんですよ双子なんです”って言えるようになりました。“似てます?”って(笑)。それが自然ですよね。僕らは双子として生きていくしかないわけだし」
慶太「あとはとにかく、ばあちゃんを裏切れないって言うか」
祥太「まあ、一応両親も付け加えてあげて(笑)」
慶太「ああ、両親も。ばあちゃんが先死ぬんで、一応ばあちゃんが死んだら“両親を裏切れない”って言おうと思ってて。まあ僕はばあちゃんを優先に、いろんな仕事頑張ろうっていうモチベーションのひとつでもありますね」
しげる「えらいね~!」