3月末以来、1度も外出されていない
“4つの日”とは、沖縄戦終結の6月23日、広島と長崎が原爆を投下された8月6日と9日、そして終戦記念日である8月15日のことを指す。さらに上皇ご夫妻は'05年にサイパン、'15年にパラオ、'16年にフィリピンと世界の激戦地だった国を慰霊のため訪問されている。
そんなおふたりの近況を、ある上皇職関係者はこう話す。
「7月には那須、8月には軽井沢に毎年恒例のご静養が予定されていましたが、7月の九州豪雨やコロナで苦境に立たされている国民がいることを理由に、中止されました。
上皇さまは毎週研究のために皇居を訪問されている一方で今年3月末のお引っ越し以来、1度も外出されていない美智子さまのご体調を危ぶむ声も。しかし、そこまで重い状態ではないようで、日本の現状を鑑みて“軽々しく外出するべきではない”という気持ちがお強いのだそうです」
国民を案じて、お住まいに引きこもられている美智子さま。その“意志”を引き継がれた雅子さまには大きなプレッシャーがのしかかっていることだろう。そんな中でも雅子さまは前々から追悼式を見据えられていたという──。
「コロナ感染が収束しない現状から、両陛下が特に重きを置く地方公務“四大行幸啓”や『秋の園遊会』、都内公務などの外出を伴うものは、年内すべて中止になったそうです。ただ、追悼式だけは出席されました。
しかも、雅子さまは約2か月前から内々で“出席の意向”を関係者にお伝えになっていたのは、かなり珍しいこと。普段の公務であれば、いまだご体調に波があり、直前まで出席するかどうかをお決めにならないからです。
上皇ご夫妻の“平和への思い”を痛いほどご存じであり、今回はコロナで参加したくてもできなかった遺族たちの気持ちも、痛いほど理解されているからなのではないでしょうか」(侍従職関係者)