これらの“事実”が発表されても、各マスメディアの姿勢は変わらないままだった。そんな中で10月3日、ニッポン放送『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』に出演した、ご意見番の和田アキ子は騒動に触れて、

《なんだろう、嫌な言い方だけど、日本の金メダル1つ減ったもんね》と私見を展開。

 この時点で、瀬戸選手の五輪出場がなくなったわけではない。しかし、10月6日にはエントリーしていた日本短水路選手権(10月17日、18日)の欠場、合わせて競泳日本代表主将の辞退を日本水泳連盟(以下、日本水連)が承認したことが明らかにされた。

 スクープから3週間経った10月14日、ようやく報道が全面“解禁”となった。前日に日本水連が瀬戸選手の「年内活動停止処分」を正式に決めたからだ。これにより、公式大会や強化合宿への参加は厳しくなり、スポーツ振興基金助成金の推薦も停止される。

 同日の日本テレビ系『スッキリ!』では、競泳の先輩で五輪メダリストの松田丈志氏が出演して、反省を促しながらも《来年の東京五輪で輝く姿を見せてほしい》とエールを送った。MCの近藤春菜は《ご家庭の話し合いの中のプライベートな問題》としつつ、やはり《自覚をもっと持って》と夫婦を気遣った。

 フジテレビ系では『バイキングMORE』で司会を務める坂上忍が、相次ぐ女性問題を例にして《元に戻るのが大変なご時世ですから》としつつも、

《ゼロから積み重ねていって、また応援してもらえるところには行ける人》と、不倫を叩くことはなく選手の復活を願った。

「主要スポーツ紙もこの日を機に、こぞって“女性問題”に触れて騒動を取り上げています。ところが、テレビ朝日に至っては、いまだ朝昼晩のワイドショーや情報番組で1度も扱っていない。ここ数年は『世界水泳』などの放送を継続しているだけに、これはもう、忖度し続けるしかない(苦笑)」(前出・芸能プロ関係者)

松本が苦言「忖度がある」

 そうした報道に対し、10月18日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、ダウンタウン松本人志がついに苦言を呈してみせた。

《最初、あまりワイドショー扱わなかったでしょ。あれはずるいなと思いますよ。忖度があると思う。ずるいよね。処分が決まったら扱わざるを得ないからって、それまではワイドショーはぐずぐずしていましたよ。全然やらないんですよ

 奇しくも同日は、瀬戸選手が欠場した日本短水路選手権の最終日。2冠を達成した萩野公介選手が「また会ったときに恥ずかしくないレースができるように1日1日を準備していきたい」と、ライバルの瀬戸選手にエール。2016年のリオ五輪以降は不調に悩まされてきた金メダリストの復活を印象付ける日でもあった。

 そして10月19日、冒頭の優佳さんの告白を、番組トップで扱ったのは『ミヤネ屋』(日本テレビ系)。キャスターの宮根誠司は“気持ち”を汲み取るかのように、

《(五輪の延期は)瀬戸選手にとってはとんでもなく残念だろうし、金メダルをとって当たり前という感じが日本中にあって。不安もある中で周囲の人たちはワーッと祭り上げて(瀬戸選手の気持ちは)グチャグチャになっちゃったんでしょうね》

 あくまでも五輪延期によって不倫劇に発展してしまった、とでも言いたげな持論を展開。

「確かに、五輪延期によって何かプッツリ切れたのも事実でしょうし、トップアスリートにしかわからない苦悩とプレッシャーがあったことも推察できます。でも、新潮によればCA女性とは2019年2月の時点で接触があったものとし、同年9月にも別の女性と関係を持ったとしています。さらに、優佳さんと結婚式を挙げた直後の2017年から銀座に繰り出していたとあります。つまりは五輪に関係なく、女性関係はずっと乱れていたのが実際なところかもしれません」(芸能リポーター)