7月18日にこの世を去った三浦春馬さんに関する誹謗中傷やデマに対し、ついに所属事務所であるアミューズが本格的に動き出した。

今も拡散され続けるデマに
事務所は……

「9月14日に公式サイト上で注意喚起の文書を公開していましたが、それでも誹謗中傷やデマが増え続けている状況でした。10月20日にはアミューズ法務のツイッターアカウントを作成。問題のある投稿には、このアカウントから直接連絡するとのことです。公式サイト上では、デマ情報を発信しているWebサイトとして3つのサイトが名指しされるまでに至りました」(スポーツ紙記者)

 所属事務所が強気な姿勢に出た背景には、事実無根の情報が拡散され続けている状況や、根拠のない情報をもとに三浦さんが出演していたドラマ関係者や共演者、仲のよかった俳優や知人らへの誹謗中傷が行われていることがある。

 例えば、三浦春馬さんの死去がメディアで報じられたのは、7月18日午後3時過ぎ。しかし海外のサイトに転載された表示時間をもとに、午前中にはテレビやヤフーニュースで速報が流れた……というデマがいまだに消えない状況だ。また名前と写真付きで、“三浦春馬を殺害した可能性があるサングラスの男の正体”と書かれている業界関係者も。

「ネットや全録レコーダーがある今、本当に午前中に速報が流れていれば、すぐに噂になり証拠付きでネットにアップされるはず。しかし“実は午前中に速報が流れていた”“ニュースで流れた防犯カメラの映像に不審なサングラス&マスク姿の男性が映っていた”という情報が流れたのはここ1か月ほど。

 一部ファンがSNSなどで証拠の動画を持っている人がいないかを呼びかけたり、SNSやネット掲示板の書き込み検索を行ったところ、当日の午前中に三浦さん死去に関する書き込み、ニュース、不審な男性の映像は見つかりませんでした。しかしデマ認定された情報まで信じ込み、“事実を隠蔽している!”と事務所などを叩き続けている人は、残念ながら少なくないんです」(ネットニュース編集者)

 ドラマの演出が不快、不自然だと演出家や共演者をバッシングする人たちもいる。

「演出を不快に感じるのは個人の感性なので否定しませんが、TBS系の『おカネの切れ目が恋のはじまり』第3話のみ担当した演出家に対し、“最終回(第4話)のあの演出は嫌がらせですか!”と書き込みをしたり、“いじめの黒幕”と書くのは度を越えている気がします。

 ドラマの撮影現場でいじめが行われていたという話は、現段階ではこじつけにしか思えない関係者のSNS投稿やドラマ内の演出をもとにしたもの。決定的な証拠、証言は出てきていません。にも関わらず“いじめが行われていた”と決めつけて誹謗中傷を行う人がいると、共演者や関係者も三浦さんの名前を出せなくなってしまいます。実際、共演者の南果歩さんは三浦さんの思い出を書いたSNSの投稿を削除してしまいましたから……」(芸能プロ関係者)