とどまるところを知らない『鬼滅』人気。劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』は11月1日時点で興行収入157億円超えを達成。観客動員数は驚異の1200万人という数字を叩き出している。すでに日本国民の“10人に1人”が見た計算で、長い日本の映画史の中でも異次元の数字。

「歴代1位の『千と千尋の神隠し』でさえ、興行収入100億円を超えるのに公開から25日もかかっているんですが、『鬼滅』はその半分以下の10日目で達成。このままいくと、その25日目には『千と千尋~』の倍の200億円を軽く超えるというぶっちぎり状態なんです。日本映画史上最大のヒットは確実」(映画配給会社関係者)

 主人公・竈門炭治郎役を演じている声優花江夏樹にはテレビ、新聞、雑誌にインターネット……ありとあらゆるメディアから取材依頼が殺到しているという。ところが! そんな花江が、『鬼滅』関連の取材をほとんど「NG」にしているというのだ。つい先ごろ、花江にインタビュー取材を申し込んだというアニメ専門誌の編集者はあきれ顔。

アニメの関連会社を通じて取材をお願いしたのですが“花江さんは『鬼滅』の取材は受けない”と、けんもほろろに……。なんでも花江さん本人が取材にうんざりしてしまったそうで。これまではどんな取材もにこやかに受けてくれたんですが……。“すっかり天狗になっちゃった”と業界内ではもっぱらですよ」

同じ質問はするな

 別の映画ライターは、運よく取材を受けてもらえたというのだが、「その“条件”がひどかった」とこぼす。

取材までに“花江の過去のインタビュー記事すべてに目を通してきて”“過去の記事と同じ質問はしないで”って。そんな無茶な(苦笑)」

 どうしたって質問内容はカブってしまうし、そうしなければインタビュー記事だって成立しない。

「“この質問の答えは、ほかの記事から引用して書けってこと!?”と怒っているライターさんもいました。ハリウッドの超大物俳優だって、そんなこと絶対に言いません。映画の宣伝で来日したら、取材で何度同じ質問されてもすべて笑顔で答えますよ」

 メディアからの依頼を受け、世の人々の“知りたい”“聞きたい”に応えるのも役者の立派な仕事のはず。花江の所属事務所に真意を尋ねると「そのような条件を出した事実はありません」と回答。そのうえで、こう釈明する。

「ただ、こちらの要望として関係先には“全部は受けられないので(取材数を)絞ってください”という話はしています。可能性として、関係先のどなたかが“ご配慮”くださったのかも……」

 ある声優事務所関係者は、花江にこう同情する。

「芸能界では“取材日”に立て続けにいくつも取材を詰め込んで、出演者が何度も同じ質問に答えるということも普通なのかもしれませんが、どんな人気声優だって、そんな経験ないですからねぇ」

 マスコミ対応の“型”も覚えるといいかもね。