西田教諭が市教委側に自白したところによると、わいせつ行為のきっかけは盗撮。6月に駅の階段で女性のスカートの中をスマホで隠し撮りしたところ、これも犯行がバレず複数回やったと認めている。
「盗撮のほうも被害者の特定は難しいようです。本人は“制服姿の女子高生を盗撮した”と話していますが、被害者に年齢を確認しているわけではありませんからね。痴漢も盗撮も、絶対に女子中学生に手を出していないとは言い切れない。ただ、本人はかなり反省しており、市教委の聞き取りに対してごまかすことなく洗いざらい答えているのでそこは信じたい」
と前出の学校関係者。
盗撮の舞台は路面電車の始発駅。痴漢を繰り返していたJR線から乗り換えるタイミングが“盗撮タイム”だったという。
現場に行ってみた。
乗り換え通路は随所に防犯カメラがあるものの、当該の階段はカメラの死角になっていた。上る角度はやや急で、数学教師らしく成功確率を計算した上で盗撮していた可能性があるように思えた。
どんな教師だったのか……
市教委によると、2009年4月に市内の中学校で数学講師として採用。翌年春に本採用され、現在勤務する中学校には2年前に赴任している。バスケットボール部の顧問を務めていた。
勤務先の中学校長は、
「何も問題のない先生だったので私も同僚教師もみな驚いています」といまだ信じられない様子。
「責任感が強く、与えられた役割を期限に余裕を持ってやり遂げる先生です。遅刻や無断欠勤はなく、気にかかる点や不安点もありませんでした。電話対応なども丁寧な言葉遣いで安心できました」(校長)
報道を受けて校長が全校集会で説明すると、生徒たちは冷静に事実を受け止めているようだったという。
しかし、ショックを受けているのは生徒も同じ。
女子生徒は「そんなことはせえへん人やと思っていました」と言葉少なだった。
複数の生徒によると、西田教諭はがっちり体型でどちらかといえば無口。好んでバスケのジャージーを着回し、生徒にプライベートを明かすことはなかった。
男子生徒はこんなエピソードを打ち明ける。