母「LINEの既読つかない」
再デビューを家族はどのように見守ったのか。高橋の地元、岡山県倉敷市の理容店で働く母・清登さんは、試合の様子をテレビで観戦していた。
「25年以上ずっと1人で滑っていたのが、2人になるっていうのは大変なことだろうと思っていました。親の欲目かもしれませんが、短期間で大会に出られるほどに完成させることができたのはすごい。よく頑張ったなと思います」
3組中3位という結果も気にならない。でも、ちょっと寂しく思っていることがある。
「もう1年くらい、全然会ってないんです。電話もなくて。LINEも送ったんですが、既読すらつかないんですよ」
'16年に両親に豪邸をプレゼントしたというほどの親孝行な息子が、どうして連絡をしてこないのだろう。
「もともと、こまめに連絡をとるのは苦手みたいで。親と頻繁に連絡するような年ごろでもないですし。それがNHK杯のときに私じゃなくてお姉ちゃんのほうに“がんばります”ってひと言だけ返信があったんです。もう何か月ぶりよって家族で笑いました」
連絡がなくても、日々の動向は把握している。
「おかげさまでメディアの方からいろいろお話を聞きますから、頑張ってやっているんだなと安心しています。本人はキングカズを目指す、なんて言っているようですから、それを見守っていきたいです。あとはペアを組んでいる哉中ちゃんをリフトで落とさないでねって(笑)。そこは唯一、心配しているところかな」
オリンピックに向けて注目が集まれば、高橋自身が報告をしなくても家族に活躍は届く。でも、たまにはLINEに返信してあげてね!