プロデューサー▼小沢英治さん
キャスティングは“嗅覚”としか説明できない
“40歳以上”という出演者ルールを前提に、数あるゲスト候補の中から、収録に参加する8人(月火の4人と水木の4人)を見つけてくるのが僕で、谷口さんと(演出の)丸林と相談しながら月火と水木各4人の回答者の組み合わせを決めています。
「どうやってキャスティングをしているのか?」と、よく聞かれるのですが、嗅覚という言葉でしか説明できない(笑)。どう混ぜたらおいしくなるか……料理人に近いものがあるかもしれません。
おかげさまで番組の知名度が向上したのか、「40歳になったので番組に出場させてください」という連絡もあります。もはやタバコやお酒みたいな感覚(笑)。ですが、誰でも出られるわけではなく、やはり地道に活躍されていたことが大きなポイントです。
地上波のテレビはどんどん新しいタレントさんが登場しますが、うちは逆。熟成された方々に出演していただきたい。『脳ベルSHOW』は守り続けたものが1つあれば光り輝く番組ですから。
アシスタント▼川野良子アナウンサー
『ヤングマン』をきっかけに役割に変化が生まれました
最初このお仕事が決まったときは本当にびっくりしました。ナレーションの担当かなと思っていたら、上司から「いやいや、出るの」と伝えられ、「えぇっ?」って(笑)。
番組開始当初は、出題をする黒子に徹して、岡田さんの邪魔をしてはいけないなと思っていたんです。2~3か月くらいたって、西城秀樹さんの『ヤングマン』が流れる問題があった際のこと。ついつい「YMCA」をノリノリで踊ってしまい、スイッチが入ってしまいまして……。
以来、丸林さんにバレたのか、カンペで「ハミングでヒント」など音楽関連の問題は、私の個性を引き出していただくようになり、今に至っています(笑)。
岡田さんも私も、その日の収録の成功・失敗以前に、ゲストの方に楽しんでもらいたい──、その気持ちだけです。0点を出さないように、全員で救いにいくところが、この番組のすごいところ。
収録前に、メイク室で「答えられるかな?」って不安になっているゲストの方もいるのですが、「大丈夫です! 絶対に解けるようにします!」とお伝えして、番組を一緒に楽しむようにしています。