松坂を知る地元の人々は……

　一方の松坂は、神奈川県茅ヶ崎市の出身。地元で松坂が通ったという塾の講師は、

「中学、高校とまじめに通ってくれました。桃李が結婚ということで、うれしいです」

　同級生の男性も、

「中学では部活帰りによく一緒にラーメンを食べに行っていました。桃李は毎回、大盛りを頼んでいましたよ」

　と、その人柄を伝えるが、20歳まではどこにでもいるような、普通の学生だった。

　転機が訪れたのは'08年、大学2年生のとき。ファッション誌『FINE　BOYS』のモデルオーディションで優勝。'09年には『侍戦隊シンケンジャー』（テレビ朝日系）の主演もオーディションで勝ち取りブレイクした。

「それから松坂さんはどっぷりと演技の世界へと浸かっていきます。'12年にはNHK朝ドラ『梅ちゃん先生』に出演し、ヒロインの夫を好演。'13年には蜷川幸雄さんの舞台『ヘンリー四世』に出演するなどし、俳優として花開いていくのです」（前出・テレビ誌ライター）

　前述の映画『エイプリルフールズ』ではSEX依存症の天才医師を、'15年の映画『ピース オブ ケイク』ではオカマの劇団員を、'18年の映画『娼年』では女性たちに“身体を売る少年”を演じた。

「松坂さんは作品ごとにまったく違う役柄をこなし続けているんです。しかし、その演技はいい意味で“松坂桃李”という色がない。どんな役も演じられる、カメレオンのような俳優なんですよ。演技に対する向上心も人一倍あって、貪欲ですね」（制作会社関係者）

　そんなふたりが付き合うキッカケとなったのは、共通の趣味だという話も。