いよいよ新年。年が明けたら自宅で初詣!
タイミングは年明け直後、もしくは元日の午前中がベター。
自宅初詣の手順は、まず流水で手を洗い、うがいをして身を清める。そしておうち神社の正面に立つ。
次にお賽銭(さいせん)を供える。お年玉袋に入れておうち神社に置こう。
「お賽銭は“白いお金(1円・100円・500円・もしくはお札)”が吉」
“ご縁があるように”と5円玉を捧げる人もいるが、あれは言葉遊びでつくられたもの。5円でなくてもいいという。
「大切なのは金額ではなく気持ち。捧げたお金は神様のために使われ、ゆくゆくは自分のもとに戻ってきます。おうち神社に供えたお賽銭は、神社で直接参拝できるときに忘れずに持っていきましょう」
お賽銭を入れた後、神社では鈴をガラガラと鳴らすが自宅では、
「100円ショップで購入できる玩具やキーホルダーの鈴などで代用。手に持って振りましょう」
そして二礼二拍手する。
「鈴は神様に気づいてもらうための合図。柏手(かしわで)の拍手の音で場を清めます」
いよいよお願いのときだ。
「まず、神様に現状をお伝えします“コロナ禍の密を避けるために自宅でお参りをしますが、もう少し感染が落ち着いたときにお参りしようと思います”などと、ひと言断ってから願い事を、お祈りすることが大切です」
ただし、注意がある。
「現状を伝えるときに“〇月までに直接参拝に行きます”などと期限を決めて伝えないこと。“絶対に参拝します”などと断言もしないように。言いきったら必ず守らないといけませんよ」
最後に一礼して「ありがとうございます」と心の中で伝えれば自宅初詣は終了だ。
臨場感や場の雰囲気を大切にしたい人なら、動画を配信している神社のオンライン参拝を利用した自宅初詣をしてもいい。
「アクセスする前に一礼し、画面を閉じる前にも一礼しましょう」
自宅初詣をしたら正月明けの人がまばらになっているタイミングを見て神社に行って直接、挨拶をしよう。
「旧正月」の初詣は2月12日
現在の暦は太陽の周期をもとにした「太陽暦」を用いている。しかし、2021年は月の満ち欠けを用いた暦「太陰暦」すなわち「旧暦」での正月を祝うのもひとつ。中国やベトナム、マレーシアなどのアジア圏内の国では旧暦での正月を盛大に祝う。
「旧暦の元日はちょうど新月です。月が満ちていくように新しい1年もパワーが満ちていくスタートになります。なので、旧正月のタイミングで初詣に行くのはおすすめです。それにその時期だったら有名な神社や寺院でも密になることはないでしょう」
2021年の旧正月は2月12日金曜日だ。それまで初詣はとっておいても吉。
「人が少ない時期はじっくりとお願い事を聞いてもらうチャンスですよ」