東京、埼玉、千葉、神奈川の一都三県を対象に発出した緊急事態宣言。芸能界へもその影響は、あっという間に広がった。
女優の浜辺美波(20)、北川景子(34)らが出演している映画『約束のネバーランド』は劇場イベントを中止し、オンラインイベントに切り替えた。毎年、この時期の吉例として芸能ニュースになる新成人の集いがあるが、AKB48グループは延期、乃木坂46は中止を決めた。女優の大竹しのぶ(63)主演舞台『フェードル』は8日・9日の上演中止を決め、その後の日程の検討に入った。
大阪は首都圏との往来を自粛
「大阪府の吉村知事が、首都圏に緊急事態宣言が出たら首都圏との往来自粛を、と訴えたことに、芸能界、特に大阪拠点のタレントも応えないといけない。多くの人気タレントを抱えるよしもとは、頭を抱えていますよ」
そう明かすのは情報番組デスクだ。東京と大阪を行き来する所属芸人が多いため、その対処をどうするか。基本リモート、もっと言えば、同格の芸人に代役として出演してもらう、など、大手プロダクションならではの対応はできる。
「仕事ですから移動も致し方ない部分がありますが、一般企業が出張を取りやめる中、芸能界やテレビ業界だけが例外であっては賛同されない。新しい出演スタイルを取らないといけないと思いますよ」と前出・情報番組デスク。
さらに「情報番組の司会者となると、余計に神経質にならないといけないでしょうね」と釘を刺す。
想定されるのは、人気司会者・宮根誠司氏(57)という。
「平日は大阪の読売テレビで『情報ライブ ミヤネ屋』、日曜日は、東京のフジテレビで『Mr.サンデー』をやっています。当然、毎週、必ず移動があります。情報番組でコロナの情報を伝える司会者が、移動自粛を省みずに出演することに、視聴者は腑に落ちないでしょうね。司会者なのでリモート出演も難しい。フジテレビの放送そのものを関西発のオンエアに代えたり、緊急事態宣言の間は移動をしない、代役を立てる、といった手を打つのがいいのかなと思いますね」(前出・情報番組デスク)
日に日に感染者が増え続ける今。番組出演者にも、国民同様移動自粛が求められる。
〈取材・文/薮入うらら〉