マツコさんは、以前のように前線で毒を吐きまくるキャラから、誰かが発した言葉を磨いてより面白くする後方支援のスタンスに変わってきていると思う。『アウト×デラックス』でも、アウト軍団に過激なことを言わせて、そこに乗っかるというか(笑)」

 “あくまで僕個人の見方”と小原さんは前置きしたうえで、

「自分もゲイだから何となくわかるんですが、マツコさんはオカマが毒々しくまくしたてる時代は前時代的と思っているんじゃないかな。LGBTQが進む中で、わかりやすいオカマやゲイが目立つと、時間の針を巻き戻しかねないから。視聴者からは偉そうに映ることをわかったうえで、一歩引いて司会に徹しているんだと思います」

 明石家さんまと爆笑問題(主に太田光)に関しては、「目立とうと必死」「くどい」と、案の定といった意見が大多数を占拠。

 また、平均視聴率が22・8%をマークし、年末年始の民放視聴率1位を記録した『芸能人格付けチェック!』(テレ朝系)のMCを務め、『ガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけない』シリーズ(日テレ系)でも高視聴率を連発するダウンタウン・浜田雅功も、読者の怒りの矛先に。

やんちゃな感じで、うるさいしオーバーなリアクション」(54歳女性・主婦)

「すぐ手を出すし、声が大きく下品すぎる」(69歳女性・パート)

 相方である松本人志も「司会を務めるには毒が強すぎる」(56歳女性・会社員)、「コメントを聞いていて、あまり共感できない。この方は、やはり芸人のみで活動したほうがいい」(44歳男性・会社員)といった意見が集うなど、司会に関しては疑問符がつく読者が多い模様。とはいえ、年末年始特番の代表的なMCである2人が30票程度でおさまっている─。好かれながらも適度に嫌われているのは、番組の話題性を考えればさすがといったところ。

中居は「信頼性を感じない」

 次点は、中居正広の26票。マツコ同様、意外に嫌われているとは驚きだ。

表情に信頼性を感じない。身近に感じにくい存在」(47歳女性・主婦)

「笑いや関心のつぼが異なる。くどい。つまらない話が長い。声が耳障り」(56歳男性・会社員)

 以下、「目つきが嫌い。司会者として面白くない」(47歳女性・パート)といった声が上がる有吉弘行、「笑顔がウソくさく偽善者っぽく感じる」(46歳男性・会社員)と指摘された恵俊彰が連なる。

「結局、表情ひとつで好かれる、嫌われるの世界なんですよね。生理的なところで評価されかねないんだから、そもそも好かれようと思うことが無理! 自分も“目つきが怖い”って言われますけど、ロシア人なんだからしかたないでしょって」と、笑いながら小原さん。

「有名人に対する世間の好き嫌いがわかる『好き嫌い.com』というサイトがあるんですけど、坂上さんも小倉さんも70~80%から嫌われている(笑)。裏を返せば、どんな人でも20~30%は支持者がいるんです。そう思わないとやっていられない(笑)」