自ら起業して医大の学費を捻出
逮捕後に40歳を迎えた鈴木容疑者の経歴は異色だ。東京出身で、高校を卒業後、東京農業大学の短大栄養学科から4年制のバイオサイエンス学科に編入。そのころから医師の道を志すが、
「医大で学ぶためには多額の費用がかかるため、みずから不動産会社を起業し、資金を捻出したそうです」(友人)
その後、米国の大学に短期留学。ボランティア活動もして、2007年に滋賀医科大学へ学士入学して、’11年からは自治医科大学付属病院などに勤務。現在も同大学社会人大学院生として在学中のようだ。
「血液内科を専攻し、常勤の医師として働こうとしましたが、家族を介護することになり、非常勤の産業医を志したそうです」(同・知人)
’16年には自分の名前からとった「みずほ産業医事務所」を設立して、有名企業などの産業医として活動していた。
事務所のホームページには、白衣で微笑んでいる容疑者が、
《人と人とのつながりを大切に》《事業主と労働者、双方の真の健康をお守りする》
とコンセプトを語り、保有資格には「メンタルヘルス法務主任者」、所属学会には「日本産業ストレス学会」などが挙げられている。
女性医師を紹介するネット記事でも取り上げられ、
《現場で汗も流しますし、粉じんや有毒ガス濃度の測定だってします! 養鶏場も担当しているので、どんなに臭くても頑張ります(笑)》
プライベートも充実していた
そう生き生きと語るように、プライベートも充実していたようだ。
「ピアノが得意で、銀座のクラシック音楽専門のバーで常連客とセッションすることもありました」(別の友人)
フェイスブックではスイスのマッターホルンでスキーを楽しむ姿も投稿されている。
下野市の自宅マンションでも、ホンダの黄色いスポーツカーに夫と乗る姿や、愛犬のチワワ4匹を抱えて散歩するところが目撃されている。
「実家は資産家のようで、容疑者は新宿駅近くの高級マンションを相続していて、滋賀医科大学時代にも、大津市内にマンションを所有していました」(前出・記者)