コロナ禍で厳しくなった
ジムをたたんでいた
容疑者と仕事をしたこともあるという前出の知人男性は、異変に気づいていたと話す。
「栗原さんは昨年の夏に体調を崩し、ずっと療養をしていました。クリニックの診療はほとんど外部の医者にアルバイトで来てもらっていた」
クリニックのHPにある診療カレンダーを見ると確かに昨年の夏以降、外部の数人の医師の名前が載っていた。ユーチューブの投稿も8月から、途絶えている。
「コロナ禍で経営が厳しいうえ、外部の医師を雇うのはコストがかかる。とうとう年末には妻と運営していたジムをたたんでしまいました」
それでもクリニックは続けたいようで、現在は「院長療養中のため、休診」という紙が医院の前に貼られている。
周囲は覚せい剤の使用が疑われるような言動を目にしたことはないというが、夏の時点ではどっぷりクスリに侵されていたのだろうか。
「コロナ禍で経営が立ちいかなくなって、ストレスに負けてしまったんですかね……」
知人男性はそう言って、残念そうにため息をつく。
容疑者はかつて自身のブログに《自分を信じ、未来を信じれば、たとえどんなことが起きても、大きく道を踏み外すことは減ると思います》と綴っていた。
道を踏みはずした今、自分の未来を信じることはできるのだろうか──。