身近な人に話すようにすれば印象が変わる
最近は菅首相も話し方にも気をつけているようだが、
「一応、カメラ目線になったり、ボソボソ話すのではなく口を開けて歯を見せるようにして話すようにしたり。頑張ってはいると思います。ただちょっと勘違いしているのは、声を大きくしたり語気を強めたりすれば、強いメッセージが伝わるわけではないと言いたいですね(笑)」
声は小さくていいという。「菅首相が側近の議員に話すときと、支持者と話すとき。この社会的な場面とプライベートの中間くらいの声のトーンで話すのがいい。菅首相はそういった人たちの心をつかんできたはずです」
そうでなければ政治家なんて続けていられないはずだ、と藤井先生。
「身近な人に話すように、記者に語りかけたら、印象はガラッと変わると思います」
支持率回復のカギは、菅首相本人の話し方が握っている──。
■菅首相の主な「言い間違い」リスト
<官房長官>
'19年3月11日、大震災追悼式
○追悼式 → ×記念式典
<首相>
'20年10月19日、ベトナムでの演説
○ASEAN(東南アジア諸国連合)→ ×アルゼンチン
'20年10月29日、政権への期待について
○そこにある → ×そこそこある
'21年1月13日、緊急事態宣言の対象地域拡大で
○福岡 → ×静岡
'21年1月22日、緊急事態宣言の延長で
○翌月まで → ×翌日まで