ボートレースから学ぶ芸能界との共通点
「一緒に舞台をやっていたときに、稽古の合間に村上ショージさんに誘われて初めてボートレースに行ったんです。さんまさんにその話をしたら、“芸事をしている人は、駆け引きや流れをつかむためにも、勝負ごとをやるべき”と言われました」
芸能界と共通点が多いことも、ボートレースに魅了されている部分だ。
「トップ選手にインタビューすると“最後は自分との戦い”と、みなさん口をそろえるのですが、芸能界もいちばん大事なのはメンタル。どれだけ才能があっても心が折れたり、驕ったりしたらダメになりますからね。お客さんの見えない部分で努力をし続けないと結果も出せない。昔の自分に教えてあげたいです」
一昨年には一般女性と結婚したが、それもいい形に働いている。
「人間同じ過ちを繰り返す生き物なので仕事が順調になると、もともとの天狗体質が復活しそうになるんです(笑)。そんなとき妻が“気が抜けた顔をしている。芸歴2年目の気持ちでいろ!”と活を入れてくれるんです。さんまさんの存在も大きいですね。以前、ケーブルテレビの深夜のパチンコ番組に出たとき、僕が元気がないように見えたらしく“民放じゃないから手を抜いてるやろ”と連絡が。自分の中ではどんな仕事も同じぐらい頑張っていたつもりだったけど、そう見えていたんだと気が引き締まりました」
今後の夢は、どん底から救ってくれた恩人とテレビで共演すること。
「地上波で自分の冠番組を持って、さんまさんにゲストで出てもらうのが目標ですね。さんまさんが元気なうちに、必ず実現したいです」
しくじった経験のある先輩として、最後に、こんなアドバイスをしてくれた。
「仕事が好調なときは周りもチヤホヤしてくれると思いますが、注意や厳しいアドバイスをくれる人を大事にすべき。そのときはウザいなと思ってしまうかもしれませんが、叱ってくれる人がいることは幸せなことだと思いますよ」